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復活に成功した朴賛浩 力よりはテクニック

復活に成功した朴賛浩 力よりはテクニック

Posted April. 26, 2005 23:07,   

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▲ツーシム〓最近、朴賛浩(パク・チャンホ)投手が投げる直球のほとんどがこれだ。人差し指と中指を糸屑と並んで取ってシンカーにそっくりだ。一般の直球のフォーシムよりは球速が5〜6kmぐらい遅いが、ほとんど同じ速度で飛んではプレート前の1.5メートルのところからやや低くなり、ゴロを誘導するにもってこいの球だ。

実際、朴賛浩は今年に入って浮いたボール25個、ゴロ32個を誘導して、ゴロの割合(ゴロを浮いたボールで分けた数値)が1.28に達する。これは全盛期だった1998年の1.48以後最高の成績。朴賛浩のツーシムはテーリング・ファストボールで逆回転の性向を持っている。左利きの打者には体の方からストライクゾーンに入り、右利き打者には外側のボールがストライクになる。

「制球力の魔術師」グレッグ・マダックス(シカゴ・カブス)投手は昔、「シンカーを投げる朴賛浩がツーシムさえ上手にコントロールできれば、米大リーグの最高になるだろう」と褒めたことがある。

▲カーブ〓誰が何と言おうと朴賛浩の代表的な変化球はカーブだ。LAドジャーズ時代、朴賛浩は野茂英雄(タンパベイ・デビルレイズ)投手のフォークボールを連想させるパワーカーブを駆使した。中指で外側の糸屑を取って、親指で下の中央部分をしっかり支えた後、手首のスナップを利用して投げる。

24日、ニューヨーク・ヤンキーズ戦で6—1でリードしていた6回、2死1、2塁のフールカウントの危機の場面で、ホルヘ・ポサダ選手を空振り三振に取ったのがこの132kmのカーブだった。このカーブは打者の外側から内側に曲がる変化を起こすため、バックドアカーブと呼ばれる。これと合わせて朴賛浩は最低119kmのスローカーブも愛用する。

▲スラブ〓スライダーとカーブが混合した球。カーブのように落ちるが、球速が速く、左右に変わる。グリップはスライダーに似ているが、人差し指と中指がツーシムのようにやや離れている状態。初めてこの球を見た野球関係者たちはスライダーと言っていたが、朴賛浩本人が違うと主張してスラブという名が付けられた。朴賛浩のスラブは左利きの打者の体の方にまき付く。今年彼が左利き打者を相手に被安打率が0.220(右利き打者0.243)と強かった秘訣だった。

▲チェンジアップ〓グリップだけでなく球をちょっと緩く握る握力の違い、リリースポイントで腕のスピード現象などきわめて多様なのがチェンジアップ。共通点があるとしたら、打者のタイミングを奪う球速の変化だ。朴賛浩が愛用するサークルチェンジアップは球を握る手の様子がOKのようだとして、OKボールとも呼ばれる。直球より球速が10〜15kmぐらい遅く、右利きの打者の体の方に曲がる変化球の特性も持つ。

▲フォーシム〓一時、朴賛浩の最高決定球だった球。人差し指と中指を糸屑と直角で入れ替えさせて4つの糸屑を全部取る。朴賛浩は、前に比べては威力が落ちたものの、24日ノヤンキーズ戦で最高球速153kmのライジングファストボールを披露した。体力の負担が大きいフォーシムは、大リーグでも最近は締めくくりの占有物になっているが、朴賛浩はツーシムと3色変化球に次いでフォーシムまで稼動させたことで、再起に成功することができた。



zangpabo@donga.com