江原道の襄陽地域に災難警報発令

「植樹の日」の休日だった５日、江原道襄陽郡（カンウォンド・ヤンヤングン）で山火事が発生し、「千年の古刹」として知られる洛山寺（ナクサンサ）が全焼するなど大きな被害が出ている。

また、江原道高城郡（カンウォンド・コソングン）、忠清南道瑞山市（チュンチョンナムド・ソサンシ）、慶尚北道醴泉郡（キョンサンブクド・イェチョングン）、忠清北道堤川市（チュンチョンブクド・チェチョンシ）でも火事が起きるなど、同日全国では、１６件もの大小の山火事が発生した。

同日の火事で、襄陽地域には緊急住民避難令と災難警報が同時に出された。

襄陽地域での火事は４日午後１１時５０分頃、襄陽郡襄陽邑禾日里（ヤンヤングン・ヤンヤンウプ・ファイルリ）と降峴面勿甲里（カンヒョンミョン・ムルガプリ）を結ぶ道路沿いの野山で起きた。これにより、住民や観光客たち２０００人余りが緊急に避難し、３３軒の家屋を含む建物３８棟と森林１５０ｈａが焼失した。

火事は５日午前１１時２０分頃、一時鎮められたが、強い風で再び燃え上がり午後になっては周辺の松林に燃え移り、西側の入口の門を燃やして大雄殿まで全焼させた。

洛山寺の境内にある２０余りの木造建物や、国家指定文化財である大雄殿などの古い建物４棟が焼けた。

消防防災庁や山林庁、軍、警察に住民までが加わって鎮火作業に当たったが、風が強かったため鎮火に手間取っている。

洛山寺付近のビーチホテルにまで火の手が広がったため、宿泊客３０人余りと職員６０人余りが緊急避難した。また、襄陽につながる国道７号線が前面通行止めになり、周辺地域では交通の大混乱が生じた。

一方、同日忠清南道海美面大谷里（チュンチョンナムド・ヘミミョン・テゴクリ）の伽耶山（カヤサン）でも火が出て、１５ｈａの林野を燃やして８時間半後に消し止められた。

また、江原道高城郡の非武装地帯の山では一週間も火が燃え続き、南下している。慶尚北道醴泉郡醴泉邑生川里（キョンサンブクド・イェチョングン・イェチョンウプ・センチョンリ）の野山でも同日午後、原因の分からない火事が起きて燃え続いている。

山林庁によると、同日全国で発生した火事で約１９０ｈａの林野が焼失し、１００人余りの被災者が出ている。