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盧大統領、対北朝鮮で「第2ベルリン宣言」か

盧大統領、対北朝鮮で「第2ベルリン宣言」か

Posted April. 05, 2005 23:00,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のドイツ訪問(10〜14日)を控えて、ドイツ訪問中に北朝鮮に向けて画期的な提案を出すという「第2のベルリン宣言」説がくすぶっている。

00年4月に金大中(キム・デジュン)前大統領が、北朝鮮に大規模なインフラ支援を約束した「ベルリン宣言」が、2ヵ月後の6・15南北首脳会談の糸口になったように、盧大統領が破格的な対北提案をするのではないかという観測だ。訪問先のドイツのメディアも4日、「盧大統領はドイツ訪問の際に、南北関係に新たな転機となるメッセージを出すことを、北朝鮮が期待している」と報じた。

しかし、大統領府は、このような対北提案の可能性にひとまず否定的だ。ベルリン訪問の際に、東西分断の象徴的な場所である「ブランデンブルク門」のような所で、ある種のメッセージを出す案を検討したことは事実だが、時期的に適切ではないということで内部意見がまとまったと、政府外交安保の関係者が説明した。

政府のある関係者は、「北朝鮮核問題の6者協議が足踏み状態で、北朝鮮が会談復帰で駆け引きをしている状況下で先にプレゼントを与えることになれば、かえって北朝鮮の誤った判断を招く恐れがある」と述べた。

別の政府関係者も、「盧大統領は、北朝鮮が一方的に中止した南北閣僚会談の公式テーブルにつくまでは、非公式接触はしてはらないという厳命を下した状態だ」としながら、「北朝鮮も、盧大統領の立場をよく承知している」と話した。

これには、米国、日本との関係が微妙に展開している点も作用した。独島(トクト、日本名竹島)と歴史教科書問題で日本との関係が悪化している状況で、一足先に対北朝鮮提案を出せば、対米関係まで悪化し、得よりも損失が多いという判断からだ。

実際、盧大統領は、先月20日にライス米国務長官と会った際、「米国が北朝鮮と十分な交渉を一度してほしい。それでも北朝鮮が態度を変えない時には、私が出る」と強調したと後日伝えられた。まだ、米朝間の実質的な交渉に重点を置いているという意味だ。

このため大統領府は、盧大統領のドイツ訪問の際、対北朝鮮提案よりはドイツと日本間の過去の清算方式の違いを浮き彫りにさせ、日本を圧迫することに比重を置いているという。具体的には、△ブラント元西ドイツ首領がポーランド・ワルシャワのユダヤ人虐殺追悼碑の前でひざまずいて謝罪したこと、△ポーランドとの「オーデル・ナイセ線」を認めたこと、△ドイツが周辺国と共同で歴史教科書を作成したことなど、ドイツの過去清算方式を浮上させる案を検討中だ。



jnghn@donga.com