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北朝鮮、核物質輸出しリビアから代金受領 米が韓国に情報提供

北朝鮮、核物質輸出しリビアから代金受領 米が韓国に情報提供

Posted March. 25, 2005 23:20,   

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北朝鮮が核物質である六フッ化ウランをリビアに輸出しており、両国間で代金の決済まで行われたという内容の極秘情報を、米国が先月初め、韓国政府に伝えていたことが確認された。

一部の米マスコミが、北朝鮮がリビアに核物質を輸出した事実を報じたことはあるが、代金の決済が行われた情況まで確認されたことはない。とくに米国が北朝鮮の具体的な「核拡散の疑い」を韓国政府に通知した時点が、北朝鮮の核保有と6者協議不参加を宣言(今年2月10日)した直後であることから、ブッシュ政府の今後の出方が注目される。

核物質の商業的な取り引きは、これまで北朝鮮が明言してきた「米国の敵視政策に備えた核抑止力(自慰の手段)の確保」という主張に背くものだ。24日、韓国政府高官が伝えたところによると、米国は、グリーン・ホワイトハウス国家安保委員会(NSC)選任補佐官が先月2日、韓国を訪問し「北朝鮮がパキスタンとの闇取り引きを通じて、リビアに1.8トンの六フッ化ウランを売った」と説明した直後「別のチャンネル」を通じて、具体的な取り引き内容を通知したとのことだ。

米国は別の説明で、資金を振り込んだ時点は北朝鮮−パキスタンの核闇取引組織−リビアへとつながる核物質の輸出時点と一致しており、リビアは北朝鮮が引き渡したもの(核物質・装備・図面など)に「相応するレベルの金額」を送金したことを明らかにした。

ある政府当局者は「六フッ化ウランが最終的な核燃料ではなく、中間段階の核物質だとの点から、単位価格は高くないが、北朝鮮とリビアの普段の貿易規模から考えて、『通常の取り引き』に思えない金額だった、と米国は説明している」と話した。

◇六フッ化ウラン:ウランの原鉱を加工し、核兵器の原料にあたる濃縮ウランを作る過程で生じる中間の加工物。ウラン濃縮直前の状態の物質。濃縮ウランを確保する目的以外に六フッ化ウランを製造するケースはないものとされている。