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[社説]金振杓教育副首相に対する期待と憂慮

[社説]金振杓教育副首相に対する期待と憂慮

Posted January. 27, 2005 22:46,   

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前任の李基俊(イ・ギジュン)教育副首相の辞任から3週間近く空席が続いた教育副首相に、ヨルリン・ウリ党の金振杓(キム・ジンピョ)議員が任命された。30年間、経済官僚として働き、去る総選で当選した彼は教育分野での経験はない。前経済副首相を教育副首相にすげ替えたも同様の彼の任命は、直ちに「破格人事」、「実験人事」の熱い論議を起こしている。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、前任の教育副首相を任命し、「大学は産業であり、大学改革のために相応しい人物を選定した」と述べた。民主党の金孝錫(キム・ヒョソク)議員に教育副首相の職を申し入れ波紋が起こった後には、「教育専門家でなくても大学教育に関して、韓国経済と社会が要求する方向に推進できる教育副首相が必要だ」と強調した。このため、今回の人選基準も、大学改革を教育行政の最優先順位に置いて、これをうまく遂行できる人物と考えたように見える。

大学改革が教育問題のみならず、国家の競争力を高めるための当面の課題という点では誰もが共感する。大学が、社会が必要とする人才と知識の一次的な生産基地にならなければならないのに、韓国の大学が後進性と相まって先進化の足を引っ張っていることは失望させられることだ。にもかかわらず、大学改革の適任者として新任副首相が適切かどうかについては、反応が様々である。

特に、教育界内部で幅広く反対の声が上がることは、教育政策の経済論理化と教育副首相が占める教育者としての象徴的な位相などに対する憂慮が、複合的に作用したものだ。教育界の冷ややかな雰囲気の中で重責を負う金副首相は、容易ではない課題を目の前にしている。教育の競争力向上に対する国民の強い欲求に応じ、教育の「百年の大計」も疎かにしてはならない。

これ以上先延ばしにできない大学改革問題は、窮極的には世界的な名門大学育成という目標の下で迅速に可視的な成果を出さなければならないだろう。国民は、期待と憂慮の目で新しい副首相に注目している。