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SH公社、裏表のある態度

Posted December. 09, 2004 23:27,   

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多数のスター選手を生み出してきたSH公社の女子マラソンチームが、存続の危機に立たされている。

SH公社は最近、「不適切な選手管理」の責任を問い、1996年の発足以来、チームを率いてきた崔ソングン監督を解任した。10月、低い給料と劣悪な支援に反発して「移籍させてくれ」と、チームを離れた鄭ユンヒ選手(21)などを説得できなかったことが理由だ。

これに対し、一番先輩のユン・ソンスク(32)をはじめ、ペ・ヘジン(25)、金ウンジョン(20)選手までが、「毎日約30キロを走ってくたくたになった選手たちが、自分たちで食事の支度までしないといけない厳しい現状の責任が、どうして監督にあるのか」と、移籍を要求してきた。計4人の選手からなるSH公社チームの選手全員が、「チームを出る」と宣言したわけだ。

SH公社は、「選手らに、公企業としてできる限りの優遇をしたつもりだが、選手に受け入れてもらえなかった。ちょっと有名になったからといって、良い給料がもらえるところに行かれたのでは、我々のようなチームには存在理由がなくなる」と、移籍に同意しない方針を強めている。

一方で、SH公社は9日、引退が迫っているユン・ソンスク選手に対しては、配慮でもするかのように移籍同意書に署名した。フルコースマラソンで2時間30分50秒の記録を持ち、韓国ランキング3位の鄭ユンヒ選手と、1時間12分13秒でハーフマラソン記録保持者のペ・ヘジン選手、金ウンジョン選手のような若手だけを引き留めたい考えだ。

1996年、ソウル都市開発公社チームの発足からチームを支えながら、東亜(トンア)マラソンをはじめ、八つの大会で優勝したユン・ソンスク選手は、「優秀な後輩がチームに恵まれず、のびのびと器量を発揮できずにいるようで、心が痛む」と涙声で話した。

公企業であるSH公社の時代遅れのチーム運営や、「あくまでもチームの問題」と手をこまぬいてばかりの大韓陸上競技連盟の無関心が、若い選手の夢を台無しにしている。



梁鍾久 yjongk@donga.com