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昨年の替え玉試験への捜査も視野に

Posted December. 02, 2004 23:02,   

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△「昨年の替え玉試験への捜査も視野に」〓ソウル地方警察庁の関係者は2日、ハンナラ党議員たちの訪問を受けた席で「昨年の替え玉試験も捜査する方針なのか」という質問に「そうするつもりだ」と回答したという。

また、ほかの警察関係者は「教育庁に資料がないため、今のところは今年の替え玉試験のみ捜査するという原則だ」としながらも「もし、証拠が見つかれば、捜査しないわけにもいかないだろう」と述べた。

これと関連して、東亜(トンア)日報が取材したところ、全国16の市道教育庁のうち、京畿道(キョンギト)、釜山(プサン)、大邱(テク)、光州(クァンジュ)、済州道(チェチュト)、忠清北道(チュンチョンブクト)など、7ヶ所では昨年の修学能力試験(修能)関連の資料を保管していることが確認された。慶尚北道亀尾(キョンサンブクト・クミ)、江原道江陵(カンウォンド・カンヌン)教育庁のように資料を3年間のみ保管する一線教育庁も多かった。

それに対し、ソウル、仁川(インチョン)、忠清南道(チュンチョンナムド)、全羅南道(チョルラナムド)、江原道、大田(テジョン)、慶尚南道(キョンサンナムド)、全羅北道(チョルラプクト)、蔚山(ウルサン)の9ヶ所は、昨年の資料をすべて廃棄したことがわかった。

このため、警察が昨年の替え玉試験に対して捜査に乗り出した場合、資料を保管しているところと保管していないところ間の公平性が問われるのは必死だ。

△新たな不正行為摘発〓忠清北道清州(チョンジュ)の東部警察署は、今年の修能で自分が営む予備校の受講生一人から答案を受け取ってからコンピューターを利用して携帯電話の文字メッセージを伝送する、いわゆる「ウエブ・トゥ・フォン(web-to-phone)」のやり方で、10人の受講生に伝えたL氏(21)に対し同日、偽計による公務執行妨害で拘束令状を申請した。

警察の関係者は「 B氏(30)が、修能の半月前に3浪生であるL氏に不正行為を提案して練習したこと、修能の前日に予備校生47人の受験番号を末尾の数字によって、奇数型、偶数型にあらかじめ分けてあったことなどからすると、B氏がL氏のみならず、予備校生たちとも組織ぐるみで事前共謀した可能性が高い」と述べた。

警察はまた、B氏がL氏などに「今回のことさえうまく行けば、大学の授業料ぐらいは与える」と話したことが判明し、B氏が受験生たちから金品を受け取った可能性に対しても取り調べている。

替え玉受験生たちも、警察の捜査網が迫るや、次から次へと自首している。

替え玉をした金容疑者(20・S大学2年・ソウル麻浦区)と、受験生の金容疑者(20・京畿道水原市長安区)の2人は1日夜、京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)の中部警察署に自主してきた。警察は2日、彼らを偽計による公務執行妨害の容疑で在宅起訴した。

一方2日午前、ソウル警察庁を訪問したハンナラ党の「修能不正対策特別委員会」の元喜龍(ウォン・ヒリョン)議員は「きちんとした対策を作るためには、徹底的な実態把握が不可欠なだけに、修能の成績算出時点である6日以降にも捜査を続けるべきだ」と要求した。

これに対し、 許准榮(ホ・チュンヨン)ソウル警察庁長は「6日以降でもほかの容疑が明らかになれば、捜査を続けるつもりだ」と回答した。

△警察捜査の盲点〓警察の捜査に弾みがついてはいるものの、随所で捜査の盲点が現れている。ソウル警察庁のサイバー犯罪捜査隊は2日、「先月末移動通信3社から受け取った文字メッセージ記録を検討したところ、1次で摘発された580件あまりの中に、清州の予備校院長が加わった事件の番号はなかった」と明らかにした。

L氏が6バイト(文字は最大3つ、数字は最大6つ)しか貯蔵できない通信会社の携帯電話を利用し、摘発が容易ではないからだ。

また、警察が検察に同日申請し直した差押さえ捜索令状には「?」と、特殊文字などが差押さえ捜索対象から外され、「文字+数字」組合型答案は事実上捜査が難しくなった。

このため、答案を数字ではない「ア」「イ」「ウ」、または「12345/」など、各種の特殊文字を使用した巧みな犯行は、摘発ができないようだ。