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[オピニオン]大学修学能力試験とSAT

[オピニオン]大学修学能力試験とSAT

Posted November. 28, 2004 22:57,   

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SATは米国の大学修学能力試験だ。米国の高校3年生は、三回にわたってSATを受けられる。練習のつもりで受けられるPSATまで合わせると、機会は4回に増える。試験を受ける時期も自分の準備状況を考慮して調節できる。試験が年中予告された日程に従って進められ、生徒は自分の計画によって申請できるからだ。

◆基本SATは言語領域と数理領域に分けられるが、1次試験で数学試験で高い点数をもらった生徒は、次からは言語領域にのみ集中しても良い。大学側に送る生徒の最終成績は、いつ受けたかと関係なく、領域別に最も高い点数を反映してくれるからだ。目標が高くて名門大学を志願する生徒は、複数の科目を追加選択してSATⅡを受ける。ここには高級数学、化学、生物学、作文、世界史、第2外国語、高級英語など、多様な科目が含まれる。科目の選択は、言うまでもなく専攻と大学の要求条件が考慮される。

◆韓国の修学能力試験制度(修能)は米国のSATのように柔軟性に欠ける。名称は米国式の概念を反映して施行されるが、余りにも画一的だ。たぶん、行政の便宜に重点を置いた結果と見られる。一生一度しか受けられない試験。そして、その結果が人生を左右する重圧感が今度のような修能試験の不正行為をもたらしたと思う。1年に6回ぐらい実施すれば、どんな問題が発生するだろうか。一度ミスをすれば、1年後にならないと機会が得られないのは、どんな教育哲学を基にした政策なのか。しかも、今後導入される変化内容は、数十万の生徒を1回の試験で7等級、9等級に分ける方向へ予告されている。こうした制度の導入は弁別力問題は言うまでもなく、人間の個人的特性と能力を無視するという政策意思としか読み取れない。

◆今度の修能試験不正事態をきっかけに、もう一度韓国教育制度に対する徹底した反省を促す。教育副首相は教育の根本から考え直すと誓った。最も急がれるのは、試験制度そのものを人間的に直すことである。不合理な制度とずさんな管理能力が試験を一発主義の賭博に変質させ、生徒を犯罪の誘惑に追い込んだのだ。

李ジェギョン客員論説委員(梨花女子大学教授、言論学)jklee@ewha.ac.kr