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定期積み金金利3%台に低下 実質金利はマイナスへ

定期積み金金利3%台に低下 実質金利はマイナスへ

Posted July. 28, 2004 22:48,   

化学会社のA社に勤めているチャン課長(37)は先月末、1年満期の定期積金に加入しようと銀行を訪ねて、1年後の利子を確認してため息を付いた。通勤の時は地下鉄を利用しお昼代を節約して毎月100万ウォンずつ預け入れても来年6月にもらえる利子は21万6000ウォンで、1ヵ月平均1万8000万ウォンに過ぎないからだ。

サラリーマンが貯蓄方法として最も多く活用する定期積金の金利が初めて3%台に低下した。このため、個人の「未来所得」も減り、消費回復にも否定的な影響を与える見通しだ。

韓国銀行が28日に発表した「金融機関加重平均金利動向」によれば、6月中の銀行の定期積金平均金利(新規取り扱い額基準)は前月に比べて0.08%ポイント減った年3.98%と、史上最低水準だった。

この金利で100万ウォンずつ1年間積金を継続した時の利子は、税金16.5%を除いた21万6015ウォンに過ぎない。昨年6月の平均金利(4.29%)で加入して今年6月満期になった定期積金の利子23万2840ウォンよりも1万6825ウォン減った。

6月中の定期預金の平均金利も5月の3.83%から6月には3.81%へ下落した。この金利で1億ウォンを1年間銀行に預けた場合の利子所得は381万ウォン。しかし、利子所得税として62万8650ウォン(16.5%)を払って実際にもらう利子は318万1350ウォン(月26万5112ウォン)になる。

6月の消費者物価上昇率(3.6%)が1年間継続すれば、1億ウォンを預け入れて1年後360万ウォンの利子が付いてこそ現在の価値が維持される。結局、物価上昇率まで考慮すれば、1年間預金額の価値は41万8650ウォン減って、実質金利は−0.42%に止まる。

定期預金と定期積金の金利が低くなったのは、消費と投資心理の冷え込みによって銀行に資金が集中しているものの、銀行はお金を回す投資先がなく受信金利を低めているからだ。

韓国銀行の朴承煥(パク・スンファン)金融統計チーム次長は、「預金実質金利がマイナスへ落ち込んで預金生活者たちの所得が減った状態で、積金金利まで低くなって、サラリーマンの財産増殖も難しくなったため、消費心理はさらに冷え込み、短期投資商品にだけお金が集中する可能性が高い」と分析した。

▲実質金利〓銀行が提供する利子から税金を差し引いた後、消費者物価上昇率を反映して計算する。実質金利がマイナスになるというのは、銀行に一定期間預け入れておいた元金に利子を足しても預け入れる前よりお金の価値が下がったことを意味する。



朴重鍱 sanjuck@donga.com