14日に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が大統領職に復帰してから約10日が経ち、政権2期を率いる青写真の大枠が徐々に姿をあらわしている。
盧大統領は、与党内の次期大統領候補者を目指している大物議員たちの入閣と、金爀珪(キム・ヒョクキュ)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事の首相起用カードを通じて、次期大統領選までも視野に入れた戦略的布石に乗り出した。
また、市場改革をはじめとする社会全分野の改革を、向こう3年間にわたって段階的に推進する意思を明らかにした。
▲次期大統領候補者の直接管理〓盧大統領が、ヨルリン・ウリ党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議長と金槿泰(キム・グンテ)前院内代表を同時入閣させ、金前知事を首相に起用するのには、「親政体制」構築という意図のほかに、07年12月に予定される第17代大統領選挙に備えた布石が敷かれているという分析が多い。
与党のある関係者は、「同時入閣や金前知事首相起用カードは、次期大統領選で与党内の候補群全体の競争力を高めることに焦点が置かれている」と話した。鄭前議長が独走する構図では、次期大統領選で与党全体の競争力強化を図ることは難しい、というのが盧大統領の考えだ。このため、大統領選挙への競争力を備えた与党候補者たちを直接発掘して、行政経験を積ませるとともに、彼らの間に競争関係を作るというものだ。
実際、盧大統領自身も、00年の第16代総選挙で落選した後、同年8月に「大統領候補者群に加わるためには、経歴管理が必要だ」という金大中(キム・デジュン)前大統領の構想によって、海洋水産部長官に起用された。
「金爀珪首相」カードについては、第17代大統領選挙の前哨戦になる06年6月の地方選挙を狙ったものという分析が出ている。今回の総選挙で30%台の得票率を上げ、可能性を確認した釜山・慶南(プサン、キョンナム)地域で、06年の選挙でより確固な勝利を導き出し、第17代大統領選挙の勝機をつかむという目標のもと、金爀珪首相カードを切ったということだ。
▲政府革新と腐敗清算の加速化〓盧大統領は、復帰直後、科学技術部の改編を確定したのに続き、金融監督機構と外交通商部組職に対する大手術に乗り出す予定だ。それだけでなく、公職社会全般の序列主義風土を変えるための政府革新ドライブを予告している。
02年の大統領選挙公約だったが、政府発足直後に検察との機能重複を理由に見送っていた「高級公職者不正捜査処」の設置を再び取り上げたのも、同じ脈絡からだ。公職社会はもとより、社会各分野の大々的な腐敗清算作業を通じて、官僚組職の変化を図るとともに、社会全般の特権的文化を変えるというのが、盧大統領の考えのようだ。
金正勳 jnghn@donga.com






