北朝鮮地域にある(コグリョ)遺跡を南北が合同で調査し発掘できる道が開かれた。
民間の統一運動団体である民族和解協力全国民協議会(民和協)は、4日ソウル中区貞洞(チュング・チョンドン)のセシルレストランで記者会見を行い、先月27〜29日金剛山(クムガンサン)で北朝鮮政府傘下の文化財保存指導局と実務接触を行い、このように合意したと発表した。
趙誠宇(チョ・ソンウ)民和協常任議長は「より詳しい内容を盛り込んだ合意文は、9〜11日平壌(ピョンヤン)で開かれる実務会談が終わった後に発表する予定だ。共同発掘および調査の韓国側の主体は『高句麗研究財団』をはじめ、関連学界と話し合って決める計画だ」と述べた。
民和協側はまた、4月9日〜6月20日平壌の高句麗遺跡と壁画模写図、古墳模型など、227点の展示会をソウルで開くことで北朝鮮側と合意したことを明らかにした。
今回の展示会には、北朝鮮の文化財が国内で初めて紹介された「特別企画展高句麗」(2002年12月〜2003年3月)で披露した遺物のほかに平壌の安岳宮(アンアククン)跡地(北朝鮮の国宝2号)のチミ(木造建築のレンガ屋根に使った大型飾りレンガ・写真)などがはじめて展示される予定だ。安岳宮跡地のチミは、高さ210cmで慶州(キョンジュ)の皇龍寺(ファンニョンサ)跡地のチミ(180cm)をしのぐ国内最大の大きさだ。
民和協側は、この展示会を前後に北朝鮮地域内の高句麗文化遺産保存基金を募るための民間レベルの義援金募金運動も繰り広げていくという計画を明らかにした。
權宰賢 confetti@donga.com






