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[社説]大統領の最側近でさえこうでは

Posted December. 11, 2003 23:37,   

李光宰(イ・クァンジェ)前大統領国政状況室長がサン&ムーン・グル−プから約1億ウォンを受け取って政治資金法違反の疑いで司法処理されるという。李氏は、「1億ウォンを受け取って民主党に渡したが党が領収証処理を間違えた」と釈明した。しかし、当時党の財政責任者だった李相洙(イ・サンス)議員はそうしたお金はもらったことがないと述べた。

真実はまもなく明らかにされるはずだが、李氏がお金を受け取ったという事実だけでも衝撃は大きい。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の「右腕」として改革の先鋒に立っていると自認していた李氏さえも司法処理されたら、この政権の道徳性はどうなるのか疑問だ。

国民を憤らせるのは李氏の態度だ。野党議員が疑惑を提起する度に、李氏はこれを否認し「卑怯にも免責特権にすがって非難せずに、自信があるなら国会の外で公開しろ」と言った。新党の辞退要求が強かった10月には、国会の国政監査場で、「不足だが愛国心を持っているということ、熱心にやっていること、謙遜に生きていることだけは分かってもらいたい」と目を潤ませた。李氏はもう国民の前で何が言えるのだろうか。

李氏は盧大統領が「政治的パートナー」として認めた386の主要勢力だ。李氏がどれほど凄い存在だったかは文喜相(ムン・ヒサン)大統領秘書室長が、2級秘書官で38歳の彼が辞退した際、「心が引き裂かれるようだ」と述べたことからも分かる。歴代どの秘書室長が特定秘書官の辞退にこうした言及をしたのか記憶にない。

盧大統領と周辺386側近らは李氏事件を痛恨の教訓として生かさなければならない。盧大統領は「コード合わせ」よりは経綸と専門性を備えた人を重用すべきだという忠告にこれ以上耳を塞いではならない。与党とされるヨルリン・ウリ党からも側近整理や人的刷新への要求が高まっているではないか。386側近の中でまだ改革と反改革という図式的二分法で物事を見ようとしている人間がいるなら、もはや考え方を変えなければならない。それが大統領も助けて政権に参加していない多数の386をも不名誉にさせない道だ。