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「割引増資」避けられない LGカードの行方

「割引増資」避けられない LGカードの行方

Posted November. 17, 2003 23:24,   

LGグループが17日、LGカードを支援すると明らかにしたのは、LGカードを再生させるという原則と意志を明確に示したものと分析される。支援策の大きな柱は、来年上半期まで有償増資などの方法を通じて1兆ウォンの資本金を拡充するということ。また、すでに広く知られているが、国内外からの資本誘致策も盛り込まれている。

LGカードの海外資本誘致のニュースに続いたLGグループの支援発表に対して株価は敏感な反応を示したが、債券市場では大きな動きはみられなかった。

▲背景と展望〓LGグループの介入は、すでに市場から絶えず求められていた事案だった。独自再生に向けた持続的な努力にもかかわらず、今年に入って9月末までにLGカードの累積赤字は1兆168億ウォンで、上場企業中、もっとも高い水準だった。資本拡充にも努めたものの、年内に満期が到来する社債と企業手形(CP)の規模も約1兆6000億ウォンにのぼる。

LGカードは12月に予定されている3000億ウォン規模の有償増資や3800億ウォン規模の資産担保貸し出し、6000億ウォン規模の債券新規発行と満期延長などを通じて困難を乗り越えようとした。しかし、10月以後、債券市場で社債の発行が大幅に減ったうえ、LGカード専用ファンドなどを通じた資金調達もままならなかった。

このため、LGグループはLGカードをこのまま撤退させたり安価で売却するよりは会社を立ち直らせて価値を高めることを選択したとみられる。グループ側は資本拡充計画を発表する場で、「受信機能を持っている国内外の戦略的投資家から追加的な資本誘致完了」という内容を含ませて銀行など堅実な海外の投資家に手ごろな値段で会社を売却することもできるという考え方を暗示した。

▲市場の見方と反応〓この日証券取引所でLGカードの株価は朝方から大幅に下落したものの、市場が引ける直前にやや反発して14日より950ウォン(7.25%)値を下げた1万2150ウォンで引けた。

LGカードの株価は一時1万1800ウォンまで値下がりした。会社が外資を誘致すれば、新株主に額面価か時価より安い価格に新株を発行する「割引増資」が避けられず、この場合、既存株主が保有している株式の価値が大幅に下落するという論理が反映されたもの。

しかし、LGグループが午後2時45分に発表を通じて、株式増資ではなく、ほかの形での資本拡充の可能性を開いたことで株価がやや反発した。

LGカードの関係者は、「転換社債(CB)や新株引受権付社債(BW)を発行した後、株式転換される前に会社が債券を買い入れて償却する方法などで、既存株式の価値を保護することもできる」と述べた。

しかし、教保(キョボ)証券のソン・ビョンス研究員は、「すでに3000億ウォンの有償増資が確定しており、7000億ウォンの部分も決められたことがないため、当分株価は負担を負うしかない」と述べた。

債券市場は大きな反応は示さなかった。LGカードは最近発行市場と流通市場で取引があまり行われていない。韓国投資証券のシン・トンジュン研究員は、「今度発表された方策が具体的に実施されてこそ、社債の取引が回復するだろう」と予想した。



鞖克仁 申錫昊 bae2150@donga.com kyle@donga.com