Go to contents

康長官「宋斗律氏、金チョルスでも処罰できない」

康長官「宋斗律氏、金チョルスでも処罰できない」

Posted September. 24, 2003 23:21,   

北朝鮮のスパイの疑いがもたれている宋斗律(ソン・ドゥユル・59)在独社会学者の処理問題と関連し、康錦實(カン・グムシル)法務長官が24日「( 宋教授が)仮に『金チョルス』だとしても処罰するわけには行かないだろう」と発言し、論争となっている。

23日から国家情報院(国情院)の取調べを受けている宋教授の一番大きな容疑は「宋教授が北朝鮮の労働党政治局候補委員である金チョルス」として活動したかどうかだ。

康長官は同日ソウル地方検察庁の出入記者たちとの昼食会の席で、宋教授の処理問題を聞く記者たちの質問に「仮に金チョルスだとしても処罰するわけにはいかないだろう。政治局員より地位の高い高官も行き来しているときに…」と答えた。

これは宋教授が金チョルスと同一人物だと判明すれば刑事処罰できるという国情院の立場とは違って、宋教授の労働党への入党事実が確認されても政治的な状況などを考慮して処罰しないこともありうるということをほのめかしたものであるため、注目される。

しかし、康長官は「宋教授がドイツ国籍だとしても韓国に有害な行動をしたなら、国家保安法の違反になる」と付け加えた。

康長官は自分の発言をめぐって論争が起きると、李春盛(イ・チュンソン)法務部報道官を通じ「現在取り調べている事案であるだけに調査が終わるまで見極めるしかない。南北の高位当局者がお互い頻繁に訪問しあう今の状況が、宋教授の処罰問題にどのような影響を与えるか憂慮されると言う話だ」と釈明した。

一方、国情院は24日、宋教授を相手に「北朝鮮労働党政治局候補委員の金チョルス」として活動しながら、国内の要人に北朝鮮入りを勧めた事実があるかどうかなどについて2日目の調査を行った。

国情院は宋教授を同日早朝帰らせたが、午前9時ごろ再び喚問して、1991年北朝鮮社会科学院の招待で訪朝して以来10回あまり北朝鮮を訪問して学術大会などに出席したのが利適行為に当てはまるかどうかについても取り調べた。

国情院は1997年亡命した黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記らが証言したように、宋教授が金チョルスという仮名を使用する対南スパイだということが確認されれば、刑事処罰の手続きに入る方針だ。

しかし、容疑の裏づけが難しかったり、単なる訪朝以外の容疑が見つからない場合には処罰しないことも検討されている。



李相錄 myzodan@donga.com