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JSA警備の韓国軍移譲、06年以降に

Posted September. 03, 2003 23:23,   

在韓米軍が韓国軍に板門店共同警備区域(JSA)の警備任務を移譲する時期が、当初予定された来年末から少なくとも2年以上見送られる模様だ。

韓国と米国は3日、ソウル龍山(ヨンサン)区の国防部で、「未来韓米同盟政策構想共同協議」第4回会議を開き、2004年末〜05年初めにJSA警備任務を韓国軍に移譲するとした従来の合意案を、韓半島の安保情勢に対する憂慮などを考慮して原点から見直すことにしたという。

国防部は、JSA警備任務を韓国軍に移譲した場合、休戦協定と国連軍司令部の立場に影響を与え、国民が安保に不安を持つ恐れがあるとする韓国側の憂慮を米国側が受け入れ、当分の間、現行の体制を維持することで意見が歩み寄ったと明らかにした。

このため両国は、在韓米軍のJSA警備兵力を現在の179人から米第2師団の後方再配置の第1段階(周辺基地統廃合)推進時点になる06年までに約40人に漸進的に減らし、第2師団の漢江(ハンガン)以南移転が本格化する第2段階で完全に撤収させる方向で協議を進めていくという。

国防部関係者は、「米国側が韓国側の主張を肯定的に受け入れたことで、JSA警備任務の韓国軍移譲時期は早くて2006年以降になると思われる」と語った。

韓米両国は、今会議で龍山米軍基地の移転や米第2師団再配置の具体的な時期と方法、有事の際の北朝鮮軍砲兵無力化作戦の韓国軍移譲時期などについても話し合う予定だ。

特に龍山基地移転にともなう米軍残留部隊の場所と面積などは、国防部の移転費用調達とソウル市の公園化計画などに大きな影響を及ぼすため、交渉結果が注目される。また、北朝鮮軍砲兵無力化作戦の移譲時期として米国側は06年を主張しているが、韓国は6ヵ月ごとに韓国軍の作戦能力を共同評価して決めるのが望ましいという立場を示したという。

4日まで続く今会議では、車栄九(チャ・ヨング)国防部政策室長とリチャード・ローリス米国防総省東アジア太平洋担当副次官補がそれぞれ両国首席代表を務めている。



尹相虎 ysh1005@donga.com