Go to contents

にわかに繁盛、英国のパパラッチ産業

Posted August. 31, 2003 23:41,   

この夏韓国では「隠しカメラ」が問題となった。しかし、西欧のパパラッチ(Paparazzi:有名人の私生活や特ダネ写真を狙うカメラマン)にとって夏は逃せないチャンスだ。

スターのビキニ写真を撮りさえすれば高い価格で売ることができるからだ。運良く(?)スターが何も身に付けていなかったら価格は急激に上昇する。

英国の時事経済週刊誌のエコノミスト最新版(先月30日付け)が、最近パパラッチ産業が注目を浴びていると報じた。英国も昨年初め、『ニュー(New!)』というパパラッチ専門雑誌が登場し、パパラッチ市場が急成長している。

『ニュー(New!)』が『ヒート(Heat)』や『ナウ(Now)』のような既存のパパラッチ雑誌と熾烈な競争を繰り広げ、パパラッチ雑誌の販売高は、通常の写真を載せる芸能雑誌の販売高を上回っている。『ヒート(Heat)』だけでも毎週100万部以上売れている。

写真の価格は有名人の人気によって変わり、数千ドルから数十万ドルにまで上る。面白いのは、ナイトクラブで楽しんでいるスターの写真より、食料品を買うなど、日常生活を送っている写真のほうがもっと高い。

パパラッチ産業の長所は何より誰でも可能だという点。カメラ一台とセンスさえあれば、誰でもできる。このため、一攫千金を狙って人々はパパラッチ産業に入る。しかし、初心者のパパラッチが撮った写真の中で、使えるのは5%未満だという。

パパラッチ成功の秘訣は根気。多くのパパラッチがスターの家の前で徹夜をする。しかし、待ちつづけるよりは、ドアマンやウェーターなどからヒントを得るのが効果的だと「ベテラン」は言う。

パパラッチ産業の被害者は誰なのか。パパラッチに悩まされる有名人だけなのか。エコノミストは、真の被害者は読者だと指摘する。

パパラッチが撮った写真の多くは、有名人と予め話をつけて撮影したものだ。ベッカムの写真を撮ったパパラッチもその純粋性(?)を疑われている。



朴濟均 phark@donga.com