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「『酒の国』どうぞ見てください」SBSドラマの輝く助演・朴ハ

「『酒の国』どうぞ見てください」SBSドラマの輝く助演・朴ハ

Posted May. 04, 2003 22:08,   

「映画でもテレビでも、カメラはみんな同じものだろうと思っていたんです。ところが、実際にテレビカメラの前に立ってみると違うところがたくさんあるんですね」。

SBSのドラマ「酒の国」(脚本・李ヒャンヒ、演出・李ジンソク、毎週水・木・金曜、夜9:55〜11:05)に「オクチョム」役でテレビドラマ初出演の朴ハ。名前の通り(パクハ=ハッカの意)爽快な香りのペパーミントキャンディーのようにあっさりして、率直な性格の持ち主だ。迫力のある声からは自信が滲み出る。

「自信感だけは、ほんとうに自慢できます。いつか、演技指導の先生から『自信感という銀行から欲しい存分引き出して使っている感じだね』と言われたこともあるんです。でも初めてテレビに出たときは、さすがにその銀行も倒産しかねましたね」。

朴ハは韓国芸術総合学校の演劇院・演技科出身で演劇「3姉妹」(1988)、「コンプレクスリアー」(02)、ミュージカル「ロッキーホラーショー」(01)などに出演し、観客を虜にするコツを体得した。また、映画「シュリ」(1998)では、整形手術を受ける前の女性主人公「李バンヒ」役を演じ、強烈な印象を残した。その彼女にテレビのどういうところが大変だったと言うのだろうか。

「テレビと映画とでは息が違うんです。テレビ視聴者たちは、すぐにチャンネルを変えてしまうから、ため息をつく場面でも長くできないんです。映画は、短い時間の中で、テーマを伝えなければならないので、すべての台詞と動作が絞り込まれる。テレビだと『ご飯食べた』、『何してた』といった平板な台詞が多いんです。日常生活をそのまま移すほうが、むしろ馴染まないですね」。

今回のドラマで慶尚道(キョンサンド)方言を習わなければならなかったのも新しい経験だった。釜山出身の所属会社の社長の抑揚を、音符に起こしてみながら必死で覚えてみたけど『それでも、なまりを使う役は二度とやりたくないですね』とうんざりした顔だ。

ドラマでオクチョムの出番はそう多くない。それにもかかわらず、短い時間の中で視聴者を魅了し、助演の役を全うしている。おかげで街を歩いていても、顔を覚えてくれている人たちが一人二人と増え、大衆に近いテレビの魅力を感じ始めた

それでも、まだまだ物足りないものが多いようで、最後の一言をお願いするとためらわずに語った。「『酒の国』たくさん見てくださいね。絶対にですよ!」



kathycho@donga.com