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旧正月控え、消費者物価がうなぎ上り

Posted January. 17, 2003 22:43,   

来月1日の旧正月を前に、消費者物価が大幅にはね上がっている。旧正月で、農畜産物の値段が上がっているうえ、このほど石油価格の引き上げによって輸送費も押し上げられたためだ。

そのうえ、旧正月の前後に、ガソリン代なども値上がりする動きを見せているため、物価不安がさらに高まる見通しだ。

▲跳ね上がる消費者物価〓17日、可楽洞(カラクドン)の農水産物市場で、ナシ15kgの値段は3万8500ウォンと、3日(3万6000ウォン)に比べて2500ウォン値上がりした。甘柿15kgも3万3000ウォンと、2週間前の2万2500ウォンより1万ウォン以上値上がりした。

農協ハナロクラブ良材(ヤンジェ)店によると、主な農産物の値段は、昨年の旧正月と比べて、りんご9%、ナシ15%、栗28%が、それぞれ値上がりした。良材店の関係者は、「今年は、4人家族基準で、旧正月用の供え物の購入にかかる平均費用は11万260ウォンで、昨年の10万5000ウォンより5%ほど高くなる見通しだ」と述べた。

流通大手の新世界(シンセゲ)Eマートの金泰權(キム・テグォン)畜産バイヤーは、「韓国産牛肉の値段は、昨年の旧正月に比べ、10〜15%ほどはね上がっており、米国西部地域のストライキの影響で、輸入産牛肉の値段も20〜30%ぐらい値上がりした」と述べた。

LG経済研究院の金基承(キム・ギスン)研究委員は、「今回の供え物など農水産物の価格上昇には、輸送費が大きく影響している。持続的な石油価格の上昇が輸送費の上昇につながり、旧正月前の物価上昇をさらにあおっている」と分析した。

▲物価をさらに圧迫している原油価格の上昇〓17日、韓国石油公社によると、16日に現地で取り引きされたウエスト・テキサス・インターミディエート原油(WTI)とブレント油の価格は、それぞれ1バレルあたり、33.59ドル、31.55ドルと、00年11月30日以後、2年1ヵ月ぶりに一番の高値となった。韓国の精油会社は、15日、今年に入って、2度目の燈油と軽油の値上げに踏み切ったことに続き、旧正月の連休前後にさらに値上げする見通しだ。

韓国銀行(韓銀)によると、原油価格の急騰によって、昨年12月、輸入物価は前月比2.4%も引き上げられた。韓銀は、「輸入物価の上昇分は、普通、1ヵ月後に国内の消費者物価に反映される」と述べ、原油価格の上昇による輸入物価の上昇が国内の物価不安につながるものと予想している。



具滋龍 朴湧 bonhong@donga.com parky@donga.com