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北朝鮮、IAEAに監視カメラ撤去を要求

Posted December. 13, 2002 22:19,   

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が12日、米国の重油供給中断措置に反発して、核施設凍結解除を発表したのに続き、13日に、寧辺(ヨンビョン)などの核施設の封印と監視カメラを撤去することを国際原子力機関(IAEA)に求めた。

北朝鮮は13日、北朝鮮原子力総局の李済善(リ・ジェソン)総局長名でIAEAに送った書簡を通じて「94年の枠組み合意以来凍結させてきた核施設を、電力発電のために再稼動することに決めた」としてこのように要請をしてきたと、IAEAのエルバラダイ事務局長が明らかにした。

エルバラダイ事務局長は、ニューヨークの国連本部で声明を発表し、核施設を再稼動しないことや、一方的にIAEAの監視設備を撤去しないように北朝鮮側に求めた。IAEAは、国連安全保障理事会の要請と米朝枠組み合意によって、94年11月以来、北朝鮮の核開発プログラムの凍結を監視してきた。

エルバラダイ事務局長は「北朝鮮の核凍結協定は、韓半島の平和を維持する重要な手段だ。協定とかかわったすべての当事者が、平和的解決に向けた新たな対話に乗り出さなければならない」と強調した。

さらに、凍結された核施設を安全に稼動させるために、北朝鮮側に、技術専門家が緊急に会合することへの同意を求めた。

一方、北朝鮮は、今のところIAEA要員を追放したり、核監視設備を解体するなどの具体的な措置を取っておらず、再交渉の余地を開いているという分析も出ている。

ニューヨーク・タイムズは、北朝鮮が具体的な措置を一方的に取る場合、緊張が高まるが、最近の北朝鮮外務省などの語調からみて、それはなさそうだ、と報じた。

米国のある高官は、同紙とのインタビューで「まだ北朝鮮の核施設がある寧辺の周辺で、いかなる新たな行動も発見されなかった。原子炉の再稼動には時間がかかり、核兵器開発に必要な核物質が生産されるまで、より多くの時間が必要だ」と指摘した。



konihong@donga.com