Go to contents

張大煥首相任命同意案、国会がまた否決 問われる大統領の力

張大煥首相任命同意案、国会がまた否決 問われる大統領の力

Posted August. 28, 2002 22:02,   

28日、張大煥(チャン・デファン)首相代理に対する国会の任命同意案が否決されたことで、政界に波紋が起きている。任期末の金大中(キム・デジュン)大統領の国政統率力が急速に弱まり、年末の大統領選を控え野党ハンナラ党と与党民主党間の対決も一層激しくなる見通しだ。

先月31日に張裳(チャン・サン)前首相代理が道徳性の問題で否決されたのに続き、その後任の張大煥首相代理も同様の理由で任命同意案が否決されたことで、政界は大統領府の人事検証システムに根本的な問題があると指摘している。さらに、首相の長期不在による国政空白の責任問題をめぐる攻防も過熱する見通しだ。

28日の張首相代理の任命同意案票決には、国会在籍議員272人のうち266人が出席、賛成112、反対151、棄権3で、反対票が出席議員の過半数である134票を超え、否決となった。

政党別では、ハンナラ党所属議員139人のうち138人、民主党112人のうち111人、自民連14人のうち10人、その他無所属議員7人全員が投票に参加した。票決前に、ハンナラ党は同意案否決を、民主党は可決を党論とし、自民連は所属議員の自由意思で投票した。

国会で首相任命同意案が否決されたのは、憲政史上8度目である。

金大統領は、張首相代理の辞表を受理し、後任の首相を指名するまで当分の間首相職を空席にすることにした。

朴仙淑(パク・ソンスク)大統領公報首席秘書官は「首相任命同意が重ねて否決されたことについて、遺憾に思っている。国民に対して恐縮を禁じ得ない。しかし、金大統領は迷うことなく国政を安定的に運営するために最善をつくす」と述べた。

朴首席は「金大統領は、新しい後任を決めて、再度国会に任命同意を求める」とつけ加えた。朴首席はさらに、次も首相代理体制でいくのかという質問に対し「選択の余地がない」と答え、またも首相代理を指名する意思を明らかにした。

今回の任命同意案否決について、ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)スポークスマンは「事前の検証なしに『びっくりショー』のような人事を繰り返したことによる必然的な結果だ。今回の首相代理の人選に手落ちはないと言っていた朴智元(パク・チウォン)大統領秘書室長らは、厳重に責任を問われるべきだ」と述べた。

民主党の李洛淵(イ・ナクヨン)スポークスマンは「国政の混乱と漂流に対し、ハンナラ党は深く責任を感じるべきだ」と主張し、自民連の柳云永(ユ・ウンヨン)スポークスマンは「大統領府の安逸な現実認識と政界の理性を欠いた振る舞いが、今日の国政の混乱をもたらした」 と述べた。



李哲熙 ysmo@donga.com klimt@donga.com