Go to contents

8月の景気展望、悲観論強まる 企業BSI「5月143」→「8月100.4」

8月の景気展望、悲観論強まる 企業BSI「5月143」→「8月100.4」

Posted August. 04, 2002 22:19,   

企業の体感景気が大幅に低下している。

全国経済人連合会(全経連)は、最近、業種別の売上額を基準にした600大企業を対象に調べた8月の企業景気実査指数(BSI)が100.4ポイントに止まったと、4日発表した。

実際の経営状況を示す7月の実績BSIは97.3ポイントで、昨年11月(BSI、95.0)以降、9ヵ月ぶりに基準値を下回った。

BSIが100ポイントを超えると、景気が前月より好転すると楽観する企業が悲観する企業より多いことを示す。

全経連は、「企業の景気展望が最高潮に達していた5月(143.0)以後、3ヵ月間急落しており、経営環境が急速に悪化しているものとみられる」と解釈した。

全経連は、企業の景気体感がい縮している理由として△米国資本市場の不安による世界の実物景気回復の遅れ△国内証券市場の同調停滞による消費い縮と投資回復の遅れ△ドルに対する急激なウォン高で、輸出競争力と採算性の悪化△釜山(プサン)アジア大会、大統領選など、相次ぐ大行事による企業活動力の低下——などをあげた。

分野別には、内需(BSI、107.9)、輸出(製造、104.7)、投資(103.9)、資金事情(114.8)、雇用(104.5)などで好調ぶりを見せているが、期待値は鈍化している。採算性(101.8)や在庫(103.8)の水準は、7月と同様と見ていた。

産業別には、軽工業(94.2)がウォン高による輸出環境の悪化で、昨年12月以降、9ヵ月ぶりに100ポイントを下回った。

重化学工業(101.8)は横ばいを示した。鉄鋼(75.0)、造船(77.8)などで大きく悪化する見通しが出たが、デジタルTVや携帯電話、輸出が好調な情報通信(IT)と賃金交渉が終わり操業が正常化した自動車産業(116.2)で楽観的な見通しが出されたのが響いた。

非製造業(102.6)は、非シーズンながら建設(106.8)、流通(107.8)の影響で横ばいの水準を維持した。

全経連は、「米国発の金融不安など、外部からの衝撃要因を緩和できる方策が求められており、実物景気の鈍化に備え、当分は低金利基調が維持されなければならない」との対策を提案した。



申然鐏 ysshin@donga.com