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発電ストの労使交渉が妥結

Posted April. 03, 2002 09:29,   

発電部門の民営化の撤回を求め2月25日からストに突入していた発電産業労組が、スト37日目の2日、劇的に労使交渉が妥結し、ストを取りやめた。

交渉が妥結したことを受けて、全国民主労働組合総連盟(民主労総)は、同日午後1時から突入の予定だった連帯ゼネストを撤回し、憂慮されていた労—政の衝突は起こらなかった。

発電労使に代わって交渉に取り組んだ民主労総と労働部は、同日午前11時ごろからソウル小公洞(ソゴンドン)ロッテホテルで詰めの交渉を行い、午後1時ごろ「民営化関連の交渉は議論の対象から除く」などの内容が盛り込まれた合意書の作成に成功した。

民主労総と労働部間の合意書が作成されたことで、連帯ゼネストが撤回され、全国教職員労組はインターネットホームページと非常連絡網を通じ、「早退闘争」の計画を緊急取り消し、学校は正常に授業を終えた。

また、現代(ヒョンデ)自動車労組も、同日午後1時から全組合員に各事業場で非常待機するようにしたが、合意書作成を受けて午後3時から操業に復帰するなど、民主労総傘下の主要事業場の操業はおおむね順調に行われた。

民主労総は同日午後、全国186労組の393事業場に所属する組合員14万余人が参加する予定だった連帯ゼネストを取り消し、全国各地で行う予定だったゼネスト闘争勝利決議大会も取りやめることにした。

発電労使は、合意書で「今回のストで国民に与えた被害について丁重に謝罪し、今後同様な不幸な事態が再発しないように、法律と原則を遵守し、発電産業の未来のため共同で努力する」と確認した。

発電労使はまた△発電所の民営化に関連した交渉は議論の対象から除く△組合員の民・刑事上の責任と懲戒を適正な水準で解決する△労組はストを中断し、直ちに会社に復帰するという3つの項目に合意した。

しかし、ソウル明洞(ミョンドン)聖堂で篭城していた李鎬東(イ・ホドン)委員長ら発電労組指導部は、合意書案に不満を示し、受け入れるかどうかをめぐって激しい論争を繰り広げられ、このため合意書への署名が予定より遅延されたりもした。一方、今まで散らばって闘争を繰り広げてきた発電労組の組合員3000余人は、発電労組の李委員長の指示により、同日午後3時半ソウル宗廟(チョンミョウ)公園に集合し、指導部から合意内容を伝えられ、スト成果をまとめた後自ら解散した。

しかし一部では、今回の発電労使の合意書の水準なら、政府がより柔軟に交渉力を発揮していれば、早期に発電労組のストが解決できたはずだ、との指摘も出ている。



異鎭 leej@donga.com