済州道(チェジュド)地方警察庁は22日、庁内の情報報告書を流出した済州警察署情報課所属の林(イム)某警査(56才)と、文書提供を要請したハンナラ党済州道支の部金(キム)某氏(38才)に対して、公務上機密を漏らした疑いで拘束令状を申請した。
警察によると、林警査は先月29日、「李容浩(イ・ヨンホ)ゲート中心人物疑惑チョン・ハクモ関連動向」という情報報告書を作成して上部に報告した後、金氏の要請を受けて9日、情報課事務室のファクスで金氏に報告書を流した疑いがもたれている。
これに先立ち、警察は22日0時50分から午前2時まで済州道済州市ヨンダム洞ハンナラ党済州道支部事務室と金氏の自宅に対する押収捜索を行い、金氏の事務所から3件の文書を押収した。
警察が押収した文書は「警察人事発令事項」と「国会議員サッカーチーム済州道入り動向」など一般行事日程に関したもので、公文書ではないことが明らかになった。
警察は、林警査が合わせて7件の警察情報を提供したと陳述したことと関連して、他にも流出した公文書があると見て押収捜索を実施したと発表した。
一方、李在五(イ・ゼオ)院内総務をはじめハンナラ党議員8人は、22日午後2時頃、済州地方警察庁を訪問し地区党への押収捜索の不当性について厳しく抗議した。
李総務は「ハンナラ党済州道支部に対する押収捜索は、政党史上初めての出来事で、野党弾圧として受け止めるしかない」と主張した。
また、玄敬大(ヒョン・ギョンデ)議員は、「任意捜査が原則なのに警察は公党を押収捜索し、当事者の意見も聞かずに無理にドアを開けて入ってきた」とし、「提出を要求されたら提出する文書だったのに、押収捜索まで敢行して持って行った理由が知りたい」と問い詰めた。
これに対して柳奉安(ユ・ボンアン)済州地方警察庁長は、「流出された他の文書を隠したり疎開する可能性があり押収捜索を実施した」と答えた。
任宰永 jy788@donga.com






