李韓東(イ・ハンドン)首相の留任と韓光玉(ハン・グァンオク)大統領秘書室長を与党民主党の代表に指名したことをめぐって与党と大統領府との摩擦が続いている。
民主党の金槿泰(キム・グンテ)最高委員は9日、記者懇談会を持ち△指名または留任が決まった当事者自らの辞退△党の上で君臨する特定派閥の解体△党代表の批准に向けた10日の党務会議の延期——など3項目を求めた。
金最高委員はまた「党務委員会議が予定通り行われる場合、無記名の秘密投票を要求し韓代表指名者の批准案が通過されないようにする考え」だと明らかにした。
鄭大哲(チョン・デチョル)最高委員も記者懇談会で「李首相を前面に出していては与野党の協調と共存の政治がまともに実現されるわけがない」としたうえで、「結果的に責任は大統領にあり補佐陣らにも問題がある」との認識を示した。
初当選議員の集いである「夜明け21」所属議員ら9人も再び会同し、「韓代表内定者が自ら辞退することだけが問題解決の道」だとし党務会議の延期を求めた。しかし同会同で 金成鎬(キム・ソンホ)、李浩雄(イ・ホウン)、鄭範九(チョン・ボムグ)議員らは「脱党も辞さない」としていた方針を正式に撤回した。
これに先立ち8日に開かれた民主党の緊急最高委員会議では、金大中(キム・デジュン)大統領の人選案を現実として受け入れるべきだという側と再考を懇切に建議しようという側の意見が食い違った。
民主党の田溶鶴(チョン・ヨンハク)スポークスマンは、会議後の記者ブリーフィングで「今回、会議の中で出てきた全ての意見をありのまま会議録に整理し、金重権(キム・ジュングォン)代表が大統領に伝えることにした」と明らかにした。
一方、金大統領は指名職の金元基(キム・ウォンギ)、金杞載(キム・ギジェ)、申楽均(シン・ナクギュン)、張乙炳(チャン・ウルビョン)最高議員らの辞職届けを返戻したと、同スポークスマンが伝えた。
文哲 fullmoon@donga.com






