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首都圏、集中豪雨で40名死亡し14名行方不明

首都圏、集中豪雨で40名死亡し14名行方不明

Posted July. 18, 2001 20:37,   

14日の夜から15日の明方までソウルや京畿(キョンギ)、仁川(インチョン)などの首都圏で時間当たり最高100mmの集中豪雨が降り、40名が死亡し、14名が行方不明になった。

奇襲的な豪雨でソウルの地下鉄が浸水し運行が中断され、住宅2万1144戸が床上浸水となり、4万名余りの被害者が発生した。

特に、ソウルでは、15日午前2時10分から1時間の間99.5mmの記録的な集中豪雨が降り、光化門(クワンファムン)などの中心街のオフィスビルと市内の至る所の住宅が床上浸水するなど、多くの被害が発生した。この日、ソウルの1時間当たり最大降水量(99.5mm)は、1942年8月5日(118.6mm)と1964年9月13日(116.0mm)に続き3番目に多く、37年ぶりの最高値だった。

また、15日一日のソウルの降水量273.4mmは、1907年気象観測以来5位の記録だ。この日の午後10時現在、降水量はソウル310.1mm、仁川220.5mm、春川(チュンチョン)217.3mm、東豆川(トンドゥチョン)175.4mm、、洪川(ホンチョン)168.0mmなどだ。江原(カンウォン)・領東(ヨンドン)地域も15日午後から大雨となり50〜100mmの降水量を記録し、忠清(チュンチョン)道や湖南(ホナム)地域では20〜60mmの雨が降った。

死者や行方不明者を地域別に見ると△ソウル、死亡26名、行方不明2名 △京畿、死亡10名、行方不明12名 △仁川、死亡4名などだ。また、死亡や行方不明を原因別に分析して見ると、△住宅の床上浸水11名 △感電19名 △建物及び傾斜面の崩壊5名 △河川の急流16名などとなっている。

一方、ソウル市など被害地域の住民は15日明方、集中豪雨が続いたにもかかわらず、行政当局が排水ポンプを適時に作動させないなど、対応が遅れたため被害が一層大きくなったと指摘した。

これに対し、ソウル市の関係者は「市内の排水路の雨水処理容量は、10年に1回と予想されている74mmの集中豪雨を基準に設計されている」とし、「時間当たり約100mmの豪雨が降る場合、処理容量以上なので雨水の逆流は避けられない」と言った。

▲人命被害〓この日午前3時10分頃、ソウル冠岳区(クワンアクク)新林(シンリム)6洞市場の小道で氾濫した水に流された車両が、商店街のビヤホールのガス容器に当たり、火事が発生た。この事故で、呉さん(62)など3名が死亡するなど、新林洞一帯だけで10名の死者・行方不明者が発生した。

京畿道安養(アンヤン)市では、この日の午前6時10分頃、安養遊園地付近のサンソン川が氾濫し、安養2洞33の6、低地帯のアパートに住むアン・テソクさん(51)の家が浸水し、安さんの奥さんのイ・ジョンイさん(52)とこの家の地下1階に住んでいたイ・ウンヒさん(42)、チェ・ミンギョンさん(10)親子など二家族3名が死亡した。週末の行楽客が大勢集まった京畿道加平(カピョン)郡では、この日の午前1時から4時半まで上面(サンミョン)トクヒョン里のノクス谷ノクス園でキャンプをしていたキム・ドンチョル君(13)、ドンジュン君(10)兄弟など4名が、氾濫した谷間の水に流され行方不明になるなど、京畿地域ではこの日12名が行方不明になった。

▲地下鉄の運行中断及び道路の浸水〓ソウルの地下鉄も至る区間で運行が中断されたが、7号線以外は殆ど復旧された。

この日の午前3時半頃、地下鉄7号線高速バスターミナル駅が水に沈み、7合線の清淡—ボラメ駅区間の12の駅で地下鉄の運行が中断された。

ソウル市が至急に現場の復旧を行い、ボラメーネバン駅区間の7つの駅は、この日午前10時55分頃運行か開始されたが、残りの清淡(チョンダム)〜高速バスターミナル駅区間の5つの駅は、16日午後に正常運行される見通しだ。

▲財産の被害〓ソウル東大門区(トンデムンク)里門(イムン)洞と長安(チャンアン)洞5200戸を始め永登浦区(ヨンドゥンポク)永登浦(ヨンドゥンポ)洞、大林(デリム)1〜3洞、新吉(シンギル)5洞など、ソウルの全地域で住宅9775戸が浸水した。

京畿地域では、光明(クワンミョン)市など19の市・郡で住宅3615戸が浸水し、4291名の被害者が出た。抱川(ポチョン)など8つの市・郡に渡り870haの田畑が水に沈み、ビニールハウス108棟が破損された。



鄭然旭 jyw11@donga.com