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<社説> また会おう、次回は別れないように

Posted August. 17, 2000 18:57,   

50年も待ち望んでいた再会にしてはあまりにも短すぎた。ソウルと平壌(ピョンヤン)で3度にわたって、夢にまで見た家族との再会を果たし、半世紀の生き別れの痛みを癒した離散家族訪問団は、今日それぞれ南と北に帰る。胸に募った痛みと悲しみを3泊4日という短い再会の思い出として故郷に残し、彼らはまた離れ離れのまま、いつになるかわからない再会の日を指折り数えながら暮らさなければならない。

「たとえ海ほどの墨と空ほどの巻き物があっても、この悲しみを書き尽くすことはできない・・・」。今回会うことができなかった北側の息子に南側の母親がつづった手紙の言葉のように、離散家族らはまた多くの悲しみを背負って生きていかなければならない。世界中のどこにこれほどの悲願を抱いている民族があるだろうか。イデオロギーと体制の犠牲だという言葉で片づけるには、過ぎた歳月は余りにも長く、胸の痛みは余りにも大きい。

民族の傷を一日も早く癒すために、もはや南と北が力を合わせていかなければならない。今回の離散家族の相互訪問によって、我々はそれができるという教訓を得た。政治も、何よりも濃い血縁を断ち切ることはできないという真理を確認した。離れていても会いたい時にいつでも会うことができ、連絡したい時には手紙でも電話でも自由にやりとりできる制度の整備の切実さを南北間に悟らしめた。

面会の自由と往来の自由、ひいては住居選択の自由、これらはもはや南北当局にとってこれ以上先送りできない課題となった。今回の3泊4日のソウル−平壌相互訪問で明らかになった問題点も、それを土台にして南北が真摯に話し合って改善策を探らなければならない。何よりも離れ離れの血肉の生死確認作業が早くなされなければならないし、高齢の離散家族が一日も早く再会できるように面会所を早く設置するべきだ。

非転向長期囚を送還するように、韓国軍捕虜と拉北者たちにも家族との再会の機会が与えられなければならず、自由意思による再結合も検討しなければならない。民族が一つになり、和解して人道主義を実現させるなら、過去の対決論理に染まった古い考えは果敢に捨て去らなくてはならない。その中で信頼を深め、窮極的に平和と民族繁栄をこの地に実現させなければならない。

離散家族再会の感激を忘れてはならない。と同時に、それに捕らわれて南北が今後解決していかなければならない多くの課題に対して、感情的になってもならない。まもなく始まる南北閣僚級会談では、冷静に民族の未来と朝鮮半島の平和を考え、二度と半世紀前と同じ痛みを味わうことがないように、知恵を寄せ合わせなければならない。そして「別れのない再会」を実現させなければならない。