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[オピニオン]民主労総、性的暴行で波紋

[オピニオン]民主労総、性的暴行で波紋

Posted February. 09, 2009 04:04,   

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全国民主労働組合総連盟(民主労総)の核心幹部の性的暴行波紋で、民主労総のインターネットのホームページは週末、炎上した。ホームページを開けば、まず対国民謝罪文が現われる。しかし、掲示板は、謝罪にもかかわらず、今回の事件を非難する書き込みがあふれていた。謝罪の真正さまで疑いを受けた。95年の民主労総創立以来14年の間、このような波紋は初めてだ。掲示板の「成熟した利用」を呼びかける運営者の言葉はあってないようなものだった。怒った組合員とネットユーザーの声で埋め尽くされていた。

◆「あなたがまず成熟さを見せてください」、「お前の方こそ」、「自分たちはインターネット侮辱罪を反対しておきながら・・・」、「自分がすればロマンス、他人がすれば不倫」といった皮肉と非難が、掲示板一面を埋め尽くした。性的暴行を犯した民主労総幹部を「性的暴行烈士」と呼んだユーザーもいた。過激団体が、暴力デモの死亡者にしばしば付ける「烈士」という呼称で皮肉ったのだ。5日から本格的に始まったこのような書き込みは、8日までの4日間で約800件に達した。6日=229件、7日=342件に続き、昨日も150件を上回った。

◆今回の波紋の焦点は、民主労総の道徳性喪失にある。一般の市民は言うまでもなく、民主労総組合員の多くも、このような指摘に同意するほどだ。組合員たちは、「民主労総の名前で街を歩き、闘争したことが、こんなに恥ずかしく思ったことはない」と言って失望と怒りを表わした。民主労総の綱領と3つの横顔を重ねた象徴マークには、「人間の尊厳性と平等」の意味が盛り込まれていると彼らは説明する。そのような団体の幹部が、全国教職員労働組合(全教組)所属の女教師を、それも李錫行(イ・ソクヘン、拘束収監中)委員長を自分の家にかくまった「闘争同志」に不埒なことをした。

◆今回の事件は、昨年12月6日に発生してから対国民謝罪まで、2ヵ月もかかった。民主労総側が、犯人をかくまった容疑を一人に多いかぶせるよう被害者をなだめたというから呆れたことだ。そして、内部派閥間の暗闘のためか、うわさはそのまま流れたという。心の傷を癒すどころか、利用しようとしたなら、嘆かわしいことだ。全教組はなぜ沈黙していたのか。民主労総、全教組いずれもが、自ら真相を明らかにしなければ、彼らの道徳性についた傷は、永遠に回復できないかもしれない。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com