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次世代福祉システムが相次いでトラブル、生計給付支給に影響の恐れ

次世代福祉システムが相次いでトラブル、生計給付支給に影響の恐れ

Posted September. 15, 2022 08:08,   

Updated September. 15, 2022 08:08

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政府が今月導入した新型社会福祉電算システムが正常に作動せず、福祉行政に支障が生じている。特に生計給付を新たに申請した人が適時に給付を受け取れないなど「福祉の死角地帯」が発生しかねないという懸念が出ている。

保健福祉部(福祉部)は6日、各地方自治体の福祉担当公務員が使用する次世代社会保障情報システム「幸せつなぎ」を開通した。福祉サービスを電算化して、より迅速に提供することが目的だ。生計給付や基礎年金など福祉対象者の資格情報が、同システムを通じて処理される。

福祉部は、先月水原(スウォン)で起きた「三人の母娘死亡事件」の再発防止対策として、「幸せつなぎ」の構築を前面に掲げた。しかし、同システムは14日に至るまで正常に作動していない。既存のシステムは先月31日に運営が中断されただけに、「電算空白」が半月にわたり続いている。

特に同システムの中で、生計給付を新たに申請した人の財産と所得を検討し、支援可否を審査するシステムが機能不全となっている。生計給付の支給日である今月20日までにシステムが復旧されなければ、新規受給者が適時に給付を受け取ることができなくなる。福祉部は、システムトラブルの問題で20日に給付を受け取れなくなった人には、その後でも遡及して支給する方針だ。

社会福祉施設で入退所者登録や補助金申請などに使う「希望つなぎ」(社会サービス情報システム)も6日に開通したが、適切に動作せず、現場で苦情が続出している。福祉部の関係者は、「膨大な情報を扱うシステムであるため、運営初期に機能が誤作動する例が発生している」とし、「10月初めまでは問題を解決する」と明らかにした。

政府が未熟なシステムを急いで導入して混乱を招いたと批判する声も出ている。次世代社会保障情報システム構築コンソーシアムに参加した企業の関係者は、「開通前に検証する時間がもっと必要だという意見を表明したが、福祉部が『オープン』を決めた」と伝えた。


イ・ジウン記者 ユ・グンヒョン記者 easy@donga.com · noel@donga.com