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「巨文島スパイ団」 無実の家族に45年ぶりの無罪判決

「巨文島スパイ団」 無実の家族に45年ぶりの無罪判決

Posted September. 05, 2022 08:58,   

Updated September. 05, 2022 08:58

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全羅南道麗水市巨文島(チョンラナムド・ヨスシ・コムンド)でスパイ活動を支援した容疑で起訴され、無期懲役を言い渡された一家族5人が再審を通じて無罪となった。1977年に刑が確定して45年が経った。

4日、法曹界によると、ソウル中央地裁刑事合議26部(チョン・ジンア部長判事)は1日、国家保安法などに違反した疑いで起訴された故キム・ジェミン氏、故イ・ポレ氏とその子ども3人に対する再審で無罪を言い渡した。裁判長は、「国家暴力に苦しんで犠牲になった方々に、現在を生きる市民であり司法部の構成員として心から謝罪する」と述べた。

76年当時、公安当局は、同年9月に北朝鮮から巨文島に派遣され、仲間2人を射殺して警察に自首したキム・ヨンギュ氏の供述をもとに、対南工作員のスパイ活動を支援した容疑で彼らを起訴した。いわゆる「巨文島スパイ団」と呼ばれたキム氏夫妻は、77年にそれぞれ無期懲役と懲役7年、子どもたちは懲役2年、執行猶予3年を言い渡された。夫妻が死亡した後、子どもたちは裁判所に再審を請求した。

再審裁判部は、キム氏家族がスパイ活動をしていたというキム・ヨンギュ氏の供述について、「一貫しておらず信じ難い」と述べた。そして、「捜査機関で繰り返された執拗な尋問によって被告人の供述が再構成された痕跡を発見できた。その過程で残酷な国家暴力が介入したことが強く疑われる」とし、警察の拷問や苛酷行為があった可能性に触れた。


權五赫 hyuk@donga.com