Go to contents

「学校に行きたい…」13歳のアフリカ少女の涙

「学校に行きたい…」13歳のアフリカ少女の涙

Posted January. 14, 2022 08:34,   

Updated January. 14, 2022 08:34

한국어

南アフリカにあるジンバブエの13歳の少女、バージニア・マブフンガさんの制服は写真でしか残っていない。大切にしてきた紫色の制服を先日2ドルで売った。その金で3ヵ月の息子の服と生活必需品を買った。

 

マブフンガさんは昨年、制服を着て登校し、屈辱を受けた。「町の人々に笑われました。後ろ指を差し、『お腹がなぜ大きいのか』と聞く人もいました」。望まない妊娠をした少女に向けられた人々の視線は冷たかった。

アフリカを襲った新型コロナウイルスは、マブフンガさんのような10代の女性に特に苛酷だった。AP通信は11日、ジンバブエにパンデミックが起こり、10代の妊娠が急増し、学業をあきらめるケースが続出していると報じた。妊娠で学業を中断した10代の女性は2018、19年には3千人台だったが、20年には4770人に増えた。昨年には1、2月の2ヵ月間だけで5千人を超える少女が学校を辞めた。

 

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレンは、新型コロナウイルスの感染拡大で、学校や保健所が閉鎖し、中絶手術など外部の助けを受ける機会が遮断され、10代の妊娠が急増したと分析した。マブフンガさんも、20年の全国的なロックダウンで、6ヵ月以上学校が閉鎖され、家にいる間に性的暴行にさらされた。外出も制限され、保健所などに相談すらできないまま子どもを産んだ。

マブフンガさんを妊娠させた加害者は隣家の老人だった。この老人は、マブフンガさんと結婚すると言い逃れ、突然「私は子どもの父親ではない」と言い出した。マブフンガさんの両親は、彼を性的暴行容疑で警察に通報したが、結局、保釈され事件はうやむやになった。

 

ジンバブエは16歳以下の未成年者と性行為をすれば、10年以下の懲役や罰金刑に処されるが、法が執行されたケースはほとんどない。被害者両親が貧困のため、加害者から金や牛を受け取って娘を結婚させて事件を覆い隠すケースが多い。

ジンバブエは、妊婦の学校の出席を禁止する法を長く維持してきた。政府は、パンデミック後、妊娠で学業を中断する女子学生が急増すると、20年8月に法を改正し、妊婦の登校を許可した。マブフンガさんには、改正が一縷の希望だった。しかし、制服を着て登校したマブフンガさんに、大人たちの陰口が待っていた。隣人は、両親に「娘を家から追い出せ」と言った。

マブフンガさんは、5人兄弟姉妹の長女。学業をあきらめた後、両親を助けて道端で果物や野菜を売っている。日照りで台無しになった畑を手入れしなければならない両親に代わって、料理、清掃、洗濯も担っている。中学校にいなければならないこの13歳の少女は、「忙しい日課の中で、弟妹の学校の宿題を見る時が最も辛い」と話した。


任寶美 bom@donga.com