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米州立大学教授になった歌手ヘイさん、「韓国での舞台経験を伝えたら学生たちも熱狂」

米州立大学教授になった歌手ヘイさん、「韓国での舞台経験を伝えたら学生たちも熱狂」

Posted November. 22, 2021 08:40,   

Updated November. 22, 2021 08:40

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2001年に発表した「jet'aime」で有名な歌手のヘイさん(本名キム・ヘウォン)が、米ジョージア州ケネソー州立大学の教授になった。15日にテレビインタビューに応じたヘイさんは、「今年8月に英文科助教授に任用され、世界文学の講義をしている。モリエール、イプセン、韓江(ハン・ガン)の『菜食主義者』、歌詞まで幅広く解説している」と語った。

延世(ヨンセ)大学在学中の2001年にデビューしたヘイは、歌手やミュージカル俳優として活動し、2010年、夫でシンガーソングライターのチョ・ギュチャン氏と米国に留学した。その後、2018年に延世大学で博士号を取得し、米ミシガン大学で博士号を取得後、研究員、デューク大学専任講師、慶熙(キョンヒ)大学研究教授を経験した。

「ミュージカル俳優時代、舞台劇の歴史からしっかり学ぼうという漠然とした考えで始めた勉強が、ここまで来ました」

ヘイさんは大学時代、KBS第2テレビ「イ・ソラのプロポーズ」に英語通訳士として出演し、偶然アニメ「人魚姫」のテーマ曲を歌った後、様々な歌謡プロダクションからラブコールを受けた。

「恥ずかしい話ですが、当時李秀滿(イ・スマン)先生が訪ねてきて『S.E.S.』の4番目のメンバーとして迎え入れたいと言いました。学業のために断りましたが、振り返ってみると少し後悔もしますね。ハハ」。

ここ数年間、へイは米国でミュージカルや演劇の歴史からアジア学、韓国学、Kポップに至るまで、くまなく教えた。韓国での歌手や俳優経験を聞かせると、学生たちの反応がすごいと。最近グループ・レッドベルベットのジョイが「jet'aime」をリメークし、若いK-POPファンもヘイさんの歌を知っている。Kポップのプロモーションビデオを、学生らとジェンダー学の観点で分析したりもする。来年3月、ケネソー州立大学史上初めて開設されるKポップ講義も担当する。

「BTS、ドラマ『イカゲーム』など、韓国文化を韓米両国の観点でアプローチしたいと思います」

ヘイさんはこの4年間、執筆と講義にのみまい進した。研究成果は来年、大いに日の目を見る。韓国ミュージカル研究書を英オックスフォード大学出版社が出す。ケンブリッジ大学出版社のKポップ概論書、英有名出版社ラウトレッジのミュージカル概論書は共著を務めた。世界的な人文学学術誌「芸術および人文学論文引用索引(A&HCI)」に、ミュージカル「スリル・ミー」を分析した論文も掲載することにした。

最近5年ぶりに新曲も出した。タイトルは「Sunset Ap‘ero’」。「Ap’ero’」は食前酒を意味するフランス語の「ap’eritif(アペリティフ)」の略語である。ヘイさんは、学者兼歌手として精進し続けたいと話した。

「数年前、フランスで経験した夕暮れのアペリティフを忘れられません。一日の最後の陽光を宿して私の顔が一番輝いた時…人生を応援してくださった皆さんへの感謝の気持ちを、歌に込めました。今度は私が次の世代に光を譲る番ですね」


イム・ヒユン記者 imi@donga.com