Go to contents

「感染者3000人台」「重症は過去最大」、追加接種を急ぐべき

「感染者3000人台」「重症は過去最大」、追加接種を急ぐべき

Posted November. 18, 2021 08:23,   

Updated November. 18, 2021 08:23

한국어

高齢層の突破感染が相次ぎ、17日0時現在、新型コロナの重症患者数が過去最大の522人と集計された。全国の集中治療用病床の稼動率は61.5%だが、首都圏は76.7%で、段階的日常回復(ウィズコロナ)を一時中断する最小基準(75%)をすでに超えている。金富謙(キム・ブギョム)首相は、「首都圏だけを見ると、一日一日を持ちこたえることも大変だ」と述べた。コロナの新規患者も3187人で、今年9月25日の3270人に次ぐ過去2番目の最多記録だ。

重症患者の増加速度は、防疫当局がウィズコロナ体制に転換して予想した水準を上回る。ワクチンの1回目の接種率は81.9%、接種完了率は78.4%にもかかわらず、デルタ変異には功を奏しない上、免疫効果が落ちた60代以上の高齢層を中心に突破感染が続出したためだ。重症患者の84.3%、死亡者の97%が60代以上の高齢層だ。

政府は昨日、これらの高齢層や療養病院の患者などの追加接種(ブースターショット)の間隔を、2回目の接種後6カ月から4カ月に、50代は5カ月に短縮し、年末まで1378万人の追加接種を終えると発表した。追加接種をした人は、2回目の接種まで完了した人に比べ、感染率は10分の1に、重症化率は20分の1に減少するというのが、先に追加接種を実施したイスラエルの統計だ。デルタ変異が依然として猛威を振るっており、ウイルスが活動しやすい冬が近づいているだけに、追加接種に拍車をかけなければならない。

ウィズコロナは患者の増加を甘受する防疫体系だが、今の水準で新規患者が出れば、重症患者も増えざるを得ない。先週以降、移動量が小幅減少したとはいえ、今日大学修学能力試験(修能、日本のセンター試験に当たる)が終わった後、受験生を中心に移動量が再び増加し、年末の忘年会シーズンまで続くと、流行は取り返しのつかない状態に突っ走る可能性がある。苦痛を伴う距離確保体制に戻らないためには、マスクをつけることや施設別防疫規則を遵守し、感染拡大を食い止めるべきだ。

現在、コロナ重患者用病床は1127床で、1年前(138床)に比べて8倍に増えた。すでに大幅に増やしただけに、追加病床の拡充には限界がある。しかし、実際の重症患者数に比べ、使用中の重患者病床数が多いという。一般患者に回る分まで加えてやっと確保した病床であるだけに、効率的に活用できるように点検する必要がある。