ＳＮＳで女子中学生のふりして９歳女児を誘う、２０代男を逮捕

ソーシャルメディア（ＳＮＳ）上で自分を「女子中学生」とだまし、９歳の女児を連れ出した２０代の男性が拘束され、検察に送られた。

京畿道城南中院（キョンギド・ソンナムシ・チュンウォン）警察署は２７日、未成年者略取、誘引などの容疑で２０代の男性Ａ氏を拘束し、検察に送致したと発表した。警察によると、Ａ容疑者は今月１４日午後３時ごろ、ＳＮＳで知り合った小学生のＢさん（９）を城南市の路上に呼び出した容疑がもたれている。Ａ容疑者は昨年末、ＳＮＳで自らを女子中学生だと紹介してＢさんに近づき、１０ヵ月間以上にわたり、携帯メッセージだけで連絡を取り合って親交を深めてきた。二人が実際に会ったのはこの日が初めてだった。

警察は１４日午後４時ごろ、「Ｂさんが塾に来ていない」として塾が出した行方不明者届を受けて捜査に乗り出した。Ｂさんの携帯電話の位置を追跡して移動ルートを把握した警察は、通報から２時間後、城南市牡丹（モラン）駅周辺の路上でＢさんと一緒にいるＡさんを現行犯として逮捕した。Ａ容疑者は、Ｂさんと一緒にいた３時間、新興洞（シンフンどん）周辺の繁華街を歩き回ったことが分かった。

非首都圏に居住し、これと言った職業に就いていないＡ容疑者は、犯行のために城南に来たという。Ａ容疑者は警察の調べに対し、「Ｂさんを私が住む地域に連れて行こうとした」と供述し、犯行を認めたという。警察の関係者は、「Ａ容疑者がＢさんと一緒にいる間、不適切な身体接触はなかったことが分かった」とし、「Ａ容疑者が接触したＢさん以外の被害児童はいないものと把握された」と話した。警察は必要に応じて、Ｂさんに対する心理相談などを支援する方針だ。


城南＝コン・スンベ記者 ksb@donga.com