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「韓国映画の高い水準、秘訣は芸術的大胆さ」 フランス人が語る韓国映画の強み

「韓国映画の高い水準、秘訣は芸術的大胆さ」 フランス人が語る韓国映画の強み

Posted October. 28, 2021 08:20,   

Updated October. 28, 2021 08:20

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「韓国映画に不可能はない。すべてのテーマを扱い、ジャンルすら問わない。このような芸術的大胆さが、高い水準に到達した秘訣だ」。

6日(現地時間)に開幕した第16回パリ韓国映画祭の首席プログラマーであるフランス人のダビド・トレブラー氏(40)は、ネットフリックスのドラマ「イカゲーム」をはじめ、映画「パラサイト」「ミナリ」など韓国文化の強みをこのように説明した。

今年で16年目のパリ韓国映画祭は、フランス、ひいては欧州に韓国映画を知らせる中核的役割を果たしてきた。トレブラー氏は、2011年から同映画祭で働きながら、フランスに紹介する韓国映画を選定し、フランス語の字幕をつける作業を担当してきた。

開幕式が行われたパリのシャンゼリゼ通りにあるピュブリシズ劇場で取材に応じたトレブラー氏は、「まだ10年前のことが鮮明に残っている」と話した。1981年、パリで生まれた氏は、文献情報学を専攻後、メディア業界で働いてきた。2011年、観客として訪れたパリ韓国映画祭で韓国映画を見て、新鮮な衝撃を受けた。氏はすぐに現場にいるスタッフを訪ね、「映画祭で働ける方法を教えてほしい」と要請し、これがプログラマーとして映画祭に参加するきっかけとなった。

氏は韓国映画の地位が高くなるにつれ、大型商業映画だけでなく、独立映画、古典映画まで訪れるフランス人が増えていると話した。氏は自分が見た最も印象的な韓国映画として崔戊龍(チェ・ムリョン)、ムン・ジョンスク主演の「誤発弾」(1961年作)を挙げた。

氏は、韓国映画は現在の成功に甘んじてはならないと助言した。氏は「韓国も現在有名になった監督だけに頼ってはならない」とし、「若い世代が新しい映画を作る基盤を作り、韓国映画の強みである『大胆さ』を維持しなければならない」と強調した。今年のパリ韓国映画祭は11月2日まで開かれ、長編18本、短編28本の計46本が上映される。


金潤鍾 zozo@donga.com