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エネルギー価格上昇で米経済に新たな脅威、米紙報道

エネルギー価格上昇で米経済に新たな脅威、米紙報道

Posted October. 12, 2021 08:30,   

Updated October. 12, 2021 08:30

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グローバル供給網の崩壊やインフレ危機が、米経済への懸念を増大させている。

米紙ウォールストリートジャーナルは10日(現地時間)、「米経済がエネルギー価格上昇という新たな脅威に直面している」と報じた。同紙によると、国際原油価格は8日、一時1バレル=80ドルを突破するなど、年明けから64%も高騰した。天然ガスの価格もこの6カ月間で2倍に跳ね上がり、暖房用原油の価格も68%値上がりした。

エネルギー価格の急騰傾向はインフレをさらに煽り、これによって経済成長にも悪影響を与えるものと予想される。フィンランド・ノルディア銀行のアナリスト、アンドレアス・ラッセン氏は、「今年のエネルギー価格の上昇で米成長率は3.5%から1.5%まで下がる可能性がある」とし、「原油などのエネルギー価格が来年まで40%追加上昇すれば、来年半ばごろの米国と世界経済は低迷に陥りかねない」と見通した。

エネルギー価格の高止まりはしばらく続く見通しだ。ムーディーズ・アナリティックスは、国際原油価格が来年の年明けに、1バレル=80〜90ドル台まで値上がりするだろうと見込んだ。JPモルガンチェースは、2025年になれば、原油価格は1バレル=190ドルまで上がりかねないというシナリオを示した。

投資銀行のゴールドマン・サックスは10日、米国の今年の経済成長率の予測値を従来の5.7%から0.1ポイント低い5.6%へと下方修正した。来年の成長率予測値も4.4%から4.0%に下げた。ゴールドマン・サックスは、消費回復が遅れる恐れが高く、半導体の供給難も来年上半期まで続くと予想した。


兪載東 jarrett@donga.com