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北朝鮮偵察総局出身の脱北者「90年代、工作員が大統領府に勤務」

北朝鮮偵察総局出身の脱北者「90年代、工作員が大統領府に勤務」

Posted October. 12, 2021 08:31,   

Updated October. 12, 2021 08:31

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英公共放送BBCが11日、北朝鮮が韓国へ派遣した工作員が1990年代初め5、6年間、大統領府に潜入して勤務していたという北朝鮮軍対南工作機構高位将校を務めた脱北者の証言を報じた。北朝鮮偵察総局で5年間大佐を務めたという同脱北者は、2010年の哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没と延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件について、「金正恩(キム・ジョンウン)総書記の特別指示によって工作され履行された軍事作品」とし、「偵察総局幹部は誇りに思っている」と話した。

BBCは、30年間北朝鮮の諜報機関に勤務し、14年に脱北して今は国家情報院傘下の機関で働いているキム・グクソン(仮名・写真)氏にインタビューした。BBCの報道によると、キム氏は、「北朝鮮が派遣した工作員が大統領府に勤務して北朝鮮に戻り、朝鮮労働党314連絡所で働いた」とし、この工作員が活動した時期は「1990年代初め」と話した。盧泰愚(ノ・テウ)大統領(1988~93年)と金泳三(キム・ヨンサム)大統領(93~98年)の在任期間だ。

キム氏は、天安艦と延坪島事件について、「偵察総局の一定の幹部の中では、秘密ではなく自慢であり、誇りと思っている問題だ。このようなことは忠誠心競争ではできない」とし、正恩氏の指示がなければ不可能と話した。BBCは、キム氏の主張が事実かどうか検証することはできなかったが、キム氏の身元は確認したと明らかにした。政府は、キム氏が偵察総局大佐出身であることは正しいとしている。しかし、複数の消息筋は、「90年代初めに韓国へ派遣された工作員が大統領府で5~6年勤めた後、北朝鮮に復帰したというキム氏の主張は事実ではないと考える」と強調した。


趙鍾燁 jjj@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com