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3シーズン間22万キロ、300時間を飛行 国際選手協会の報告書で「孫興民酷使」の実態が浮き彫りに

3シーズン間22万キロ、300時間を飛行 国際選手協会の報告書で「孫興民酷使」の実態が浮き彫りに

Posted October. 07, 2021 07:58,   

Updated October. 07, 2021 07:58

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孫興民(ソン・フンミン=29、トッテナム・ホットスパー、写真)は大変だったに違いない。

スカイスポーツなど海外メディアは6日、国際プロサッカー選手協会(FIFPro)が発表した「サッカー選手の業務量」報告書を引用し、「孫興民がこの3シーズン間、22万3637キロを移動しており、飛行時間は300時間だった」と報じた。FIFProの報告書は2018年6月から2021年8月まで世界44のリーグでプレーする265選手を対象に約4万試合のデータを調べてまとめた。

同報告書は、「代表選手として活躍しているクラブ選手が(最後の試合を終えて)5日も経たないうちに再び試合に出て45分以上をプレーしているため負傷の危険にさらされている」と指摘した。

代表的な例としてイングランド・プレミアリーグ(EPL)、トッテナム・ホットスパーでプレーする孫興民とハリー・ケインを挙げた。孫興民は3シーズンをチームで152試合、代表戦で20試合の計172試合に出場した。ケインは代表戦31試合を入れて計159試合を消化した。出場時間はケインが1万4051分で、孫興民(1万3576分)より長かった。

ケインは欧州サッカー連盟(UEFA)に属したイングランド代表チームでプレーし、移動は殆ど欧州に限られた。しかし、孫興民は韓国代表の試合に出場するため、欧州とアジア大陸を往復しながら22万3637キロを移動し、約12.5日に当たる300時間を飛行機の中で過ごした。ケインは123時間飛行で、移動距離は8万6267キロに過ぎなかった。FIFProは、「孫興民の代表戦出場回数はケインより少ないが、移動距離は2.5倍も長かった」と明らかにした。

孫興民は2022カタール・ワールドカップ最終予選第3節のシリア戦(7日)に出場するため、今月3日のリーグ戦を終えて5日に帰国した。孫興民は昨年6月に酷使問題について、「体力的な部分で代表チームを行き来するのに疲れる時もある。長い飛行時間と時差ぼけの適応は簡単ではない」とし、「しかし代表チームにいつもときめきと責任感を持っている。つらいと思ったことはない」と述べた。


金東昱 creating@donga.com