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「新車品薄」に中古車輸出が好況、昨年より48%増

「新車品薄」に中古車輸出が好況、昨年より48%増

Posted October. 05, 2021 08:23,   

Updated October. 05, 2021 08:23

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車両向け半導体の不足で新車の生産と販売が伸び悩む中、中古車の輸出が好況を迎えている。中古車の輸出規模と取扱量ともに大きな成長を見せている。

4日、関税庁や仁川(インチョン)港湾公社などによると、今年8月までの中古車の輸出台数は33万1559台で、昨年同期の22万4660台より47.5%多かった。同期間、中古車の輸出台数の大半である乗用車は26万1847台で、2020年の17万5293台はもちろん、2019年の22万9444台を大きく上回った。中古車業界は、今年400万台突破の可能性が高まっている韓国内取引に続き、輸出もかつての最高値である46万8829台(2019年)を上回ると見ている。一方、新車は半導体の不足で、現代(ヒョンデ)自動車、起亜(キア)、韓国GMの生産支障が続き、9月の海外販売は昨年同期より15.2%減るなど、消費者が手に入らない状況が深刻化している。

中古車の輸出市場は昨年、新型コロナの拡大で取引が振るわなかった。消費心理の萎縮や取引関係者らの移動減少のためだ。しかし、今年は新型コロナ以前をしのぐ好況を享受している。今年8月までの輸出金額は13億399万ドル(1兆5478億ウォン)で、9月中に2019年の年間記録の13億8815万ドルを上回るものと見られる。韓国の中古車輸出台数の90%が行き来する仁川港は、今年1~8月に自動車運搬船153隻が入港し、123隻だった2019年の記録を上回った。

中古車業界は、国産車の性能と利便仕様が大幅に改善された2010年代の発売車種が中古車市場に増え、排気量が1500~2000ccの小型車種が今年の中古乗用車輸出の65%に達するなど日常生活に欠かせない車が多いことを輸出好況の要因に挙げる。輸出はリビア、チリ、ヨルダン、トルコ、エジプトなどのアフリカ、中南米、中東を中心に136カ国で取引された。

中古車市場の好況は世界的現象だ。日本中古車輸出協同組合によると、日本の今年1~7月の中古車輸出は71万1254台で、昨年同期より26.2%多かった。日本は世界で25%しかない右側ハンドルを採用した国を積極的に攻略し、毎年100万台以上の中古車を輸出している。仁川港湾公社は、中古車の輸出好況に合わせて中古車の野積場をさらに確保し、円滑な中古車輸送のための道路開設などの支援に乗り出した。

業界では、中古車の輸出が車両修理に必要な国産部品の需要増加など自動車業界に役立つことができるとし、円滑な輸出のための政策支援が必要だと強調している。


徐亨錫 skytree08@donga.com