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文大統領が「韓半島終戦宣言」提案、IAEA「北朝鮮、全力で核開発」

文大統領が「韓半島終戦宣言」提案、IAEA「北朝鮮、全力で核開発」

Posted September. 23, 2021 09:16,   

Updated September. 23, 2021 09:17

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領が21日(現地時間)、第76回国連総会の基調演説で、「南北と米の3者または南北米中の4者が集まって、韓半島での戦争が終了したことを宣言することを提案する」と述べた。任期を8ヵ月残して出席した最後の国連総会で、「先に終戦宣言、後に非核化」のカードを再び持ち出したのだ。文大統領は、北朝鮮の弾道ミサイル発射など相次ぐ挑発については言及しなかった。

文大統領は同日、米ニューヨークで開かれた国連総会での演説で、「戦争当事国が集まって終戦宣言を果たす時、非核化の不可逆的進展とともに完全な平和が始まると信じる」とし、「終戦宣言こそ韓半島で和解と協力の新たな秩序を作る重要な出発点になる」と強調した。「私は今日、韓半島の終戦宣言のために国際社会が力を集めることを再び求める」とも述べた。韓国政府は、2018年の南北首脳の板門店(パンムンジョム)宣言に終戦宣言が明示された後、北朝鮮が寧辺(ヨンビョン)核施設を廃棄すれば米国が提示する補償措置として終戦宣言を強調した。米国は、終戦宣言が在韓米軍撤退主張につながることを懸念して及び腰だ。北朝鮮も2019年のハノイでの米朝首脳会談の決裂後、終戦宣言を取り上げていない。

にもかかわらず、文大統領が昨年の国連総会での演説に続き、先に終戦宣言をし、後に非核化する道筋を再び呼びかけたのは、任期末に終戦宣言を強行することで、対北朝鮮政策の「レガシー(政治的遺産)」としたい思惑があるものとみられる。南北米に加えて中国を終戦宣言の主体に明示したのも、来年2月の北京冬季五輪を機に終戦宣言を推進することを念頭に置いた布石とみられる。しかし専門家らは、北朝鮮が7月初めから寧辺核施設の稼動を本格化し、列車から弾道ミサイルを発射するなど挑発を強めている状況下で、終戦宣言が成功する可能性は低いと指摘している。北朝鮮は8月初めに在韓米軍の撤退まで要求した。

国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は20日(現地時間)、第65回IAEA総会で、「北朝鮮が(核兵器用)プルトニウム分離とウラン濃縮などの活動を全力で進めている」とし、「国連安全保障理事会の決議への明確な違反行為」と強調した。


パク・ヒョモク記者 チェ・ジソン記者 tree624@donga.com · aurinko@donga.com