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増えた在宅勤務、ライブ中継が見れる会社員は五輪が楽しみ

増えた在宅勤務、ライブ中継が見れる会社員は五輪が楽しみ

Posted July. 23, 2021 08:28,   

Updated July. 23, 2021 08:28

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会社員のキムさん(29)は、新型コロナウイルスが拡大する中、先週から在宅勤務を始めた。経営支援部署で働くキムさんは、自宅で1日数十通の業務電子メールを処理するのに苦労しているが、23日の五輪開幕にわくわくしている。職場の上司の機嫌を伺うことなく試合を見ることができるからだ。キムさんは、「テレビをつけ、メッセンジャーやメールを処理しながら、目立たないように見る計画だ」と話した。

スポーツ観戦が好きな会社員のチョンさん(34)も、五輪を楽しみにしている一人だ。チョンさんは、「しばらくスポーツ競技が開かれなかったので、楽しみにしていた」とし、「韓日関係が良くないので五輪を楽しみにしていると表に出しては言えないが、親しい人には『私は、東京五輪シャイ観客だ』と言ったことがある」と話した。

コロナと冷え込んだ韓日関係の影響で、五輪の熱気はいつもとは違う状況だ。それでも五輪観戦を楽しみにしている会社員も少なくない雰囲気だ。愛国心を基盤にスポーツ競技を楽しむ「絶好のチャンス」と考えているのだ。特に、普段でも熱く盛り上がる韓日戦が種目別に次々と行われる可能性があり、特別な興行カードになる見通しだ。

「シャイ観客」が多いと予想される理由はもう一つある。東京とは時差がないため、多くの試合が昼に行われるが、サラリーマンの業務時間と重なるため、試合中継をライブで観戦することを表に出して言えなくなったからだ。

昨年からいくつかのオンラインスポーツ観戦が有料化されたのも、「スポーツマニア」たちを五輪を待たせる要因の一つだ。かつてはポータルサイトなどを通じて大リーグ(MLB)やイングランド・プレミアリーグ(EPL)など海外スポーツを無料で見れたが、最近は中継権を獲得した業者が有料に転換した。会社員のイさん(30)は、「五輪期間だけでもポータルなどで無料で見ることができるので、スポーツ観戦の渇きは解消されると思う」と話した。

五輪特需が消えたという評価とは違って、チキン・フランチャイズ業界は注文の増加に備えている。業界は前年比で鶏肉の出荷を最大20~30%まで増やした。ある業界関係者は「(街頭設置の強化などで)夕方の席が減り、相当数が家で家族連れで五輪競技を視聴するものとみられる」と話した。


金聖模 mo@donga.com