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効果が出ない感染対策、最悪の事態に備える時だ

効果が出ない感染対策、最悪の事態に備える時だ

Posted July. 22, 2021 08:21,   

Updated July. 22, 2021 08:21

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首都圏に新型コロナウイルスの感染対策の最終段階である4段階を適用して10日が経ったが、流行「第4波」の勢いが止まらない。21日の新規感染者は1784人で、最高記録(14日1615人)を1週間で更新した。清海(チョンヘ)部隊の感染者約260人は含まれていない。

当初、強化された感染対策の効果が7~10日後に現れるという政府の予想がはずれたのは、移動量が減っていないためだ。首都圏の規制が引き上げられ、首都圏の移動量は8%減少したが、全国的な移動量は2.3%の減少にとどまった。夏休みに入り、済州(チェジュ)地域の移動量が20.3%増えるなど、規制の緩い非首都圏地域に人々が集まったためだ。デルタ型の変異ウイルスが急速に拡散していることも、感染増加の一因だ。現在、国内感染者の半数ほどが変異型に感染した。このうち感染力が強いデルタ型の感染者の割合は33%で、日増しに増えている。

政府は、今週末に首都圏の4段階規制が終了するため、早ければ明日、新たな規制計画を発表する。今のような傾向なら、現行の規制を延長するか、最悪の事態に備えて、これより厳しい感染対策を取るほかない。専門家たちは、首都圏の4段階規制を延長するものの、非首都圏地域も一括して3段階に引き上げ、飲食店やカフェの営業時間を短縮したり、テイクアウト中心に切り替えることを提案している。全て疲労感を強め、経済被害を増す措置だが、感染拡大の推移を見つつ、手遅れになる前に大胆な決定を下さなければならない。

 

高齢層のワクチン接種でしばらく減少傾向だった重症患者の数が、再び200人台に増え始めた。政府は、重症患者の病床には余裕があると明らかにしたが、問題は患者をケアする医療スタッフが不足していることだ。今月末にはワクチン接種も加速し、医療スタッフを追加確保するには限界がある。現場の医療スタッフが患者の退院基準を柔軟に適用できるよう裁量権を与えるなど、病床回転率を上げることも考慮しなければならない。