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トヨタ、「色々なことが理解されない五輪」、CM放映せず

トヨタ、「色々なことが理解されない五輪」、CM放映せず

Posted July. 20, 2021 08:27,   

Updated July. 20, 2021 08:27

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日本を代表するグローバル企業で、東京五輪・パラリンピックの最高位スポンサーの1社であるトヨタ自動車が19日、五輪関連の自社のCMを放映しないことを明らかにした。23日に開かれる東京五輪の開会式にスポンサーの立場で出席することも見送る方針だ。五輪の主要スポンサーのこのような決定は異例。

共同通信によると、トヨタの長田准執行役員は19日に開かれたオンライン記者会見で、東京五輪について、「色々なことが理解されていない五輪になりつつある」と述べた。そして、五輪関連のCM放映を見送り、豊田章男社長ら会社幹部も開会式に出席しないことを明らかにした。

 

トヨタ側は、制作済みのCMを放映しない理由については説明しなかった。共同通信は「CMを放映することで企業イメージが低下したりすると判断した可能性がある」と分析した。現在、日本では東京五輪の開催に反対する世論が多い。朝日新聞が19日に報道した世論調査の結果によると、東京五輪の開催に賛成する意見が33%、反対が55%だった。毎日新聞が17日、世論調査の結果を報道したが、「楽しむ気持ちになれない」が48%、「もともと楽しみにしていない」も17%だった。「楽しみにしている」は35%にとどまった。

ただし、トヨタは大会関係者の移動のための車両3340台は予定通り提供する。自社メディアでのアスリートへの応援も行う計画だ。トヨタは、サムスン電子、パナソニック、コカコーラなどと共に五輪スポンサーのうち最高位の「TOPスポンサー(ワールドワイドパートナー)」14社のうちの1社だ。トヨタに所属またはトヨタが後援するアスリート約200人が五輪に出場する。

トヨタのCM放映の見送りを伝えた読売新聞のオンライン記事には、19日午後4時現在約4500のコメントがついた。「五輪CM見たくない。いい決定」、「めちゃくちゃの五輪にトヨタが応援すれば、世界中の笑いものになる」など多くがトヨタの決定を支持する内容だった。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com