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世界で頻発する異常気象、平年より遅れた梅雨 韓半島も「安全」ではない

世界で頻発する異常気象、平年より遅れた梅雨 韓半島も「安全」ではない

Posted July. 17, 2021 08:35,   

Updated July. 17, 2021 08:35

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全世界が異常気象で苦しんでいる。北米の西海岸は連日記録的な猛暑を記録している。中国四川省では、9日から降った雨で80万人を超える被災者が出た。今夏、韓半島でも同様の異常気象が現れる可能性があるだろうか。

気象庁の定例ブリーフィングで、気象現象の原因を分析し、今後の天気を予測するウ・ジンギュ予報分析官は、「この数年間、韓半島でも集中豪雨と猛暑の強度がさらに強くなり、以前にはない気象現象が頻繁に現れている」とし、「私たちも異常気象の『安全地帯』ではない」と強調した。

代表的なのが梅雨だ。昨年は過去最長の梅雨が続いたが、今年は39年ぶりに7月になってようやく梅雨が始まった。また、梅雨前線は通常、南部地方から北上するが、今年は異例に全国同時梅雨が始まった。

ウ予報分析官は、「今年は雨が降る梅雨前線の周辺に雨雲が集まり、雨が降る地域が拡大した」とし、「こうした降雨形態は、以前にはほとんどなかった」と説明した。また、「梅雨が明けても集中豪雨と台風が続くことを考えれば、今後は梅雨を区切るよりも、夏そのものを雨期と見なければならない」と付け加えた。

今年の韓半島の天気は、全世界の異常気象と関係がある。先月、韓半島上空に冷たい空気が停滞し、にわか雨が頻繁に降った。このため、梅雨前線の北上が遅れた。その原因は、太平洋を越えた北米地域の猛暑にある。ウ予報分析官は、「韓半島が位置する中緯度地域には偏西風が吹く」とし、「大気が西から東に流れなければならないのに、海を渡って米国に熱い高気圧があるため動かないので、韓半島の上空の冷たい空気も流れずに止まった」と説明した。今年の梅雨前線は、日本と中国では5月から激しい雨を降らせたが、韓半島には7月になってようやく上がってきた。

最近猛暑が始まり、今年の暑さが「史上最悪」と言われている2018年の猛暑を越えるかにも注目が集まっている。

豪雨も今夏、韓半島を脅かす気象要素となっている。3日に始まった梅雨は、1時間当たり最大70ミリ以上、1日に300ミリ以上の大雨だった。猛暑が続いた15日も、突風を伴った集中豪雨が全国各地で降った。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com