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イスラエル、免疫力の低い成人にワクチン3回目接種

イスラエル、免疫力の低い成人にワクチン3回目接種

Posted July. 14, 2021 08:17,   

Updated July. 14, 2021 08:17

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イスラエルが12日、世界で初めて免疫力の低い成人を対象に新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を始めた。

エルサレム・ポスト紙などは同日午後、心臓専門病院シーバ・メディカル・センターが、心臓移植手術を受けた患者約10人に3回目の接種を実施したと報じた。病院関係者は、「これらの患者は免疫抑制治療のためワクチンの2回接種を終えたにもかかわらず抗体が十分に形成されなかった」と説明した。

これに先立ち、11日、ホロヴィッツ保健長官は、「免疫力が弱い成人は12日から3回目の接種を受けることができる」と明らかにした。保健省は3回目の接種時期を2回目の接種の8週後(少なくとも4週後)とした。ただし、免疫力が弱くない一般国民にも3回目の接種をするかどうかは決まっていない。

一方、米保健省は12日、製薬大手ファイザー側と3回目の接種について会議を開いた後、「ワクチンの2回の接種を終えた米国人は3回目の接種の必要はない」という声明を出した。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長も同日、会議の直後、「データが一部だけで結論を下すほどではなかった」と明らかにした。ファイザー側は、ウイルスに対する免疫力を維持し、変異ウイルスに対抗するために3回目の接種が必要だとし、研究を進めてきた。8日には、2回の接種を終えて6ヵ月後に3回目の接種した人々から新型コロナウイルスとベータ変異株に対する抗体の効果が5~10倍増加したと主張した。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、3回目の接種に反対の考えを明らかにした。テドロス氏は、「ワクチン接種を受けていない国も多いのに、一部の国が3回目の接種用ワクチン数百万回分を発注している」と非難した。


趙鍾燁 jjj@donga.com