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また変わった「余るワクチン」指針、12日まで予備リストの活用を延長

また変わった「余るワクチン」指針、12日まで予備リストの活用を延長

Posted June. 10, 2021 08:27,   

Updated June. 10, 2021 08:27

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新型コロナウイルスワクチンの接種後に余るワクチンを巡る処理指針が変わり、現場の病院・医院で混乱が高まっている。疾病管理庁は、徐々に民間アプリケーション(アプリ)による方法を活用するよう誘導しているが、医療機関は独自の予備接種者リストを好む現象が続いている。

疾病庁は9日、「当初9日で終わる予定だった委託医療機関の予備リストの活用期限を12日まで猶予することにした」と明らかにした。これにより、ワクチンを接種する各病院・医院は、12日までにワクチンが余れば、ネイバーやカカオなどの民間アプリに掲載する前に、既に持っている予備リストに載っている人に連絡し、接種を受けさせることができる。ただ、疾病庁は、各医療機関に予備リストを追加で受けることは自制するよう要請している。

今回の指針変更は、民間アプリより独自の予備リストを好む現場の医療機関の要請によるものだ。医療機関は、既存の予備リストを使える期限が数日でも伸びたことは歓迎しながらも、何度も変わる疾病庁の指針に困惑しているという反応を示している。大邱市逹西区(テグ・タルソグ)のある医院は「余るワクチンを民間アプリに登録すると、電話が殺到して到底仕事ができない」と苦情を吐露した。ソウル蘆原区(ノウォング)ファティマ医院のチャン・ヒョンジェ院長は、「民間アプリに登録する手続きに慣れておらず、正常に作動しない場合も多く、むしろ仕事が多くなる」とし、「私たちとしては常連の患者などで構成された独自のリストがずっと楽なのは事実だ」と伝えた。

これに先立って、疾病庁は2日、余るワクチンの活用指針を変更し、予備リストを3日まで使えると案内したが、すぐに期限を9日に変更した。これについて、鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病庁長は4日、混乱を招いたことを認めて謝罪した。にもかかわらず、指針が再び変わったのだ。チャン院長は「指針があまりにも変わりすぎて気が気でない」とし、「初めから現場の意見を聞いて指針を用意しておけばよかった」と話した。

民間アプリを通じた予約が始まった先月27日以降、9日0時まで、予備リストを通じてワクチンを接種した人数は60万9668人だが、民間アプリを利用した接種人数は2万6476人に過ぎない。


キム・ソンギュ記者 キム・ソミン記者 sunggyu@donga.com · somin@donga.com