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「報復運転」のアワーホーム副会長、妹たちに攻撃受け代表取締役を辞任

「報復運転」のアワーホーム副会長、妹たちに攻撃受け代表取締役を辞任

Posted June. 05, 2021 08:09,   

Updated June. 05, 2021 08:09

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「報復運転」をした容疑で1審で有罪判決を受けたアワーホームの具本聖(ク・ボンソン)副会長が、取締役会で3人の妹から攻撃を受け、代表取締役から解任された。新任代表取締役には、末妹の具智恩(ク・ジウン)元カリスコ代表取締役(写真)が選任された。兄妹間の経営権紛争で、妹らが完勝したことになる。

アワーホームは4日午前、ソウル江南区(カンナムグ)の某所で開かれた取締役会で、具副会長に対する解任案を可決し、具代表取締役を選任したと明らかにした。取締役会の直前に開かれた臨時株主総会で、具代表取締役が提案した21人の新規取締役選任件が議決された。既存のアワーホームの取締役会のメンバーは、具滋学(ク・ジャハク)会長と長男の具副会長、1女のミヒョンさんと2女のミョンジンさん、3女の具代表取締役を含めて計11人だった。具代表取締役が新規取締役を大勢選任し、取締役会の重みが新任の具代表取締役の方に傾くことになった。

具代表取締役が経営権を獲得したのは、キャスティングボートを握っている長姉のミヒョン氏を、自分の味方につけたためだ。アワーホームは、具副会長が38.6%を持っている筆頭株主だが、ミヒョン氏(19.3%)とミョンジン氏(19.6%)、具代表取締役(20.7%)の3姉妹の持分を合計すれば半分を優に超える。具代表取締役は2004年、アワーホーム入社後、4人兄弟のうち唯一経営に参加してきたが、具本聖副会長が2016年、代表取締役に選任され、辞任に追い込まれた。その後、外食企業のカリスコを引き受けたが、具副会長と対立を続けてきた。ミヒョン氏は2017年、兄妹間の経営権紛争の時は父親の具会長の意思に従って具副会長を支持したことがある。

財界の関係者は、「今回の経営権争いについては、具会長が特に本音を示さなかったと聞いている」とし、「兄の倫理的話題と業績悪化で、ミヒョン氏が妹を支持することにしたようだ」と語った。ただ、具副会長は、アワーホームの社内取締役のポストは守るものと見られる。3分の2以上の持分が同意してこそ、社内取締役職を剥奪することができるからだ。

代表取締役は変わったものの、経営権を巡る内訌は、相当期間続くだろうという見方も出ている。具副会長が「経営権回復」を狙うだろうという予想のためだ。さらに具副会長の逸脱で墜落したブランドイメージ、公正取引委員会が大企業の団体給食市場の「開放」を推し進め、中小給食会社に一部市場を譲らなければならない状況も克服しなければならない。


黃泰皓 taeho@donga.com