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北朝鮮の脅威は日々高まるに、韓米合同軍事演習はいつ正常化するのか

北朝鮮の脅威は日々高まるに、韓米合同軍事演習はいつ正常化するのか

Posted May. 28, 2021 08:08,   

Updated May. 28, 2021 08:08

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日、与野党5党代表との昼食懇談会で、韓米合同軍事演習と関連して、「新型コロナウイルスによって大規模な軍事演習は難しくないか」とし、「過去のように多くの兵士が対面訓練をすることは条件上難しく、その時期や方式、水準は今後慎重に決めることになる」と話した。これに対して、米国防総省は合同軍事演習を通じた態勢維持の重要性を繰り返し強調し、「演習の規模と範囲、時期に関する決定は(韓米間で)なされるだろう」と明らかにした。

文大統領の発言は南北、米朝対話の再開のためにこれまでの合同軍事演習縮小基調を続けるほかないという意味とみられる。韓米は2018年から対北朝鮮交渉と新型コロナウイルス状況を考慮して、合同軍事演習を大幅に縮小して行ってきた。バイデン米大統領が韓米首脳会談で韓国軍55万人に対する新型コロナウイルスワクチンの提供計画を明らかにしたことで、8月の合同軍事演習は正常化するという見通しも出ているが、文大統領はひとまず考慮する要因が多いとして線を引いたのだ。

 

18年に対話局面が始まって以降、韓米の大規模合同軍事演習の中止は、北朝鮮の核実験と長距離ミサイル実験中止と関係づけられ、「演習と挑発の同時中止」となった。しかし、北朝鮮の拒否で対話は長期間失踪し、その間に北朝鮮は短距離ミサイル挑発を続けた。にもかかわらず、韓米軍事同盟の一軸である合同軍事演習は新型コロナウイルスまで重なり、実機動演習のない指揮所演習に縮小された。自然と米軍側からは態勢弛緩を懸念する声が絶えない。

北朝鮮が挑発の口実を探して脅迫を強める昨今の状況で、韓米の大規模合同軍事演習は北朝鮮が核・ミサイルの大型挑発で危機を作る言い訳になり得る。そのため北朝鮮を管理する次元で、韓米が演習の規模を調節する必要もある。しかし、北朝鮮が韓米の相次ぐ対話要請を拒否する状況で、融和の手招きだけ続けて時間を稼がせることはできない。3ヵ月後の演習を早くも見送る性急な態度は北朝鮮の誤った判断を生むだけだ。