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軍の栄養不良給食と不良品衣服問題、厳重に捜査して責任を追及せよ

軍の栄養不良給食と不良品衣服問題、厳重に捜査して責任を追及せよ

Posted May. 20, 2021 07:27,   

Updated May. 20, 2021 07:27

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兵士に数年間、数十万個の不良品の活動服とベレー帽が支給されていたことが明らかになった。最近、新型コロナウイルスで隔離された兵士に対する「栄養不良給食」が問題となり、徐旭(ソ・ウク)国防部長官が「申し訳ない」と謝罪して処遇改善対策を発表したが、今度は「不良品衣服」支給の実態が確認されたのだ。 

防衛事業庁は、野党「国民の力」の尹柱卿(ユン・ジュギョン)議員の質問を機に、昨年軍に納品された6種の被服類に対する全数調査を実施した。その結果、8社の業者が納品した春・秋の活動服と夏の活動服、ベレー帽の3品目が低質の生地で製作され、基準規格に達していなかった。春・秋の活動服は変形と変色が早く、夏の活動服は汗の吸収が悪いうえ簡単に破れ、ベレー帽は防水機能が基準値を下回ったという。特に、夏の活動服の下衣の水吸収速度が納品基準の「2秒以下」を超過し19秒かかる不良品だった。「活動服ではなく『司祭服』を着て運動する」という声が偽りではなかったのだ。

今回の調査で問題になった不良品は約81万点、182億ウォンにのぼる。ベルトなど他の被服類まで調査する場合、不良品の規模と金額はさらに増えるだろう。にもかかわらず、防衛事業庁は「規定と手続き上、問題はなかった」という態度だ。活動服のように大量生産・納品がなされる品目は「単純品質保証型」に分類され、公認機関の証明書だけ防衛事業庁に提出することになっており、業者の点検義務はないという理由だ。典型的な責任回避だ。尹氏の質問がなかったなら、業者が公認機関の認証時は正しい生地を使い、実際には不良品を納品しても、見つけ出す方法が全くなかったということか。

防衛事業庁は業者を点検するには人手が足りないと言うが、言い訳にすぎない。活動服に対する兵士の満足度調査、抜き打ち点検などで、いくらでも業者の便法行為を排除することができた。すべきことをしなかったと見るほかない。まず、原価節減のために不良品の活動服とベレー帽を納品した業者に対する徹底した捜査が必要だ。さらに、業者と契約だけして納品過程を十分に管理しなかった防衛事業庁担当者に対しても厳重に問責しなければならない。兵士の衣食問題をめぐってこれ以上恥ずべきことが繰り返されてはならない。