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世界の自動車業界、今年125兆の損失か コロナ禍と半導体不足が原因

世界の自動車業界、今年125兆の損失か コロナ禍と半導体不足が原因

Posted May. 17, 2021 09:05,   

Updated May. 17, 2021 09:05

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車両向け半導体の供給不足により、世界の自動車メーカー各社の売上減少による損失額が、今年は125兆ウォンに上るだろうという予測が出た。

16日、グローバルコンサルティング会社アリックス・パートナーズは、「車両向け半導体不足の状況が予想より深刻になり、これによる今年の世界自動車メーカーの売上減少は1100億ドル(約124兆ウォン)に達するだろう」との見方を発表した。これは今年初めに発表した損失試算額(610億ドル)を大きく上回る数値だ。

半導体不足による生産支障で、今年の自動車生産台数は約390万台減少するものと予想した。これは昨年の世界自動車生産台数(約7800万台)の5%に当たる数値だ。

アリックスパートナーズのマーク・ウェークフィールド自動車部門グローバル共同代表は、「世界主要半導体生産工場の火災、米テキサスの寒波、台湾の干ばつなどがあり、さらに新型コロナウイルス禍が半導体品薄現象に拍車をかけるのに一役買った。小さな衝撃でも産業全般が揺れている」と語った。

韓国内自動車メーカー各社は、半導体の品薄による生産支障が相次いでいる。起亜(キア)は、エアバッグコントロールユニット(ACU)半導体の不足で、17日と18日に京畿道光明市所下里(キョンギド・クァンミョンシ・ソハリ)の第2工場の稼動を中止する計画だ。起亜は、これまで備蓄しておいた在庫を人気車種などに優先的に配置し、需給を調整してきたが、5月に入り、限界を見せている。

現代(ヒョンデ)自動車は、ツーソンや水素自動車、ネクソなどを生産する蔚山(ウルサン)第5工場の一部ラインや、ベニューなどを生産する蔚山第3工場ラインの中止を検討している。現代自は今年初頭から、週単位で半導体の需給状況を検討し、工場を稼動するかどうかを決めている。

自動車業界の関係者は、「正直言って、いつ需給が正常化するか確答しにくい状況だ」とし、「生産に支障が出ることによる売上減少は累積するとみられる」と語った。


ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com