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鶴が好きなソンビ

Posted April. 30, 2021 08:13,   

Updated April. 30, 2021 08:13

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高い竹の塀の中に仲間はいないが、ごった返している鶏の群れの中で我独り風格がある。

頭を下げると砂が落ちるないか恐れ、羽を乾かすと白い尾が消えはしないか心配だ。

鵜は毛色が下品に見え、オウムの声が甘えるのを嫌う。

風にあたって何を思うのだろうか。果てしない青い野原と雲と川を物悲しげに眺めている瞳。

高竹籠前無伴侶,亂雞群裡有風標。

低頭乍恐丹砂落,曬翅常疑白雪消。

轉覺鸕茲毛色下,苦嫌鸚鵡語聲嬌。

臨風一唳思何事,悵望青田雲水遙。

(池鶴二首の1作目 白居場 772~846)